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バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthrales) ココネイス科(Cocconeidaceae)
ココネイス属(Cocconeis)のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は楕円形、殻端は丸みを帯びる場合と尖る場合がある。
・無縦溝殻の殻縁付近には無紋域が存在し、殻端に近づくにつれて先細る。
・軸域と縦溝は殻中央をまっすぐに走る。
この分類群は現生では、海域（瀬戸内海（大阪府南部・兵庫県南部）と太平洋（茨城県北部））で、化石では
鮮新世の海成層から産出しました。
ココネイス属 F07-01 (Cocconeis sp.)
殻長；15.8μm
殻幅；8.7μm
条線密度；18-19/10μm
特徴；殻面は楕円形で殻端は尖らない。
無縦溝殻の両殻縁近くには殻縁に沿って無紋域が存在し、殻端に近づく
につれ先細る三日月形である（1869a）。
条線横長の胞紋からなり、殻を通して放散状に配列し、殻縁付近の無紋域
によって中断される。
軸域は狭い。
縦溝は中心側とン部、殻端側端部共に孔を作って終わる。
・採取地；新潟県中部1（鮮新世の海成層）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ココネイス属 07-01 (Cocconeis sp.)
殻長；21.4μm
殻幅；14.5μm
条線密度；縦溝殻 17-18/10μm 無縦溝殻 15.5-17/10μm
胞紋密度；無縦溝殻 10.5-11.5/10μm
特徴；殻端は若干尖る。
無縦溝殻の殻縁近くには殻縁に沿って無紋域が存在し、殻端に近づく
につれ先細る（596a）。
条線は殻を通して放散状に配列する。
無縦溝殻の胞紋は横長である。
軸域は両殻とも狭く、殻中央を直線状に走り、殻末端には達しない。
縦溝は全ての端部で孔を作って終わる。
無縦溝殻の殻縁には短い条線が存在し、これらは無紋域を挟んで軸域側の
条線とは連続しない。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2020.03.15 統合
ココネイス属07
Cocconeis sp.
ココネイス属 07-02 (Cocconeis sp.)
殻長；25.0μm
殻幅；16.2μm
条線密度；縦溝殻 16.5-18/10μm 無縦溝殻 16.5-17.5/10μm
胞紋密度；無縦溝殻 20-22/10μm 無縦溝殻 10-11/10μm
特徴；殻端は丸みを帯びる。
無縦溝殻の殻縁近くには殻縁に沿って無紋域が存在し、殻端に近づくに
つれ先細り、殻端には達しずに消滅する（277b）。
条線は胞紋列からなり、殻を通して放散状に配列する。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長である。
軸域は無縦溝殻では狭く、殻中央を直線状に走り、殻末端には達しない。
縦溝は全ての端部で孔を作って終わる。
無縦溝殻の殻縁には短い条線が存在し、これらは無紋域を挟んで軸域
側の条線とは連続しない。
・採取地；兵庫県南部大蔵海岸（瀬戸内海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
