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バシラリア亜綱不明・未同定分類群05
Bacillariophycidae ordo incertae sedis
バシラリア亜綱（Bacillariophycidae）のうち、目、科、属レベルで同定できなかった分類群を紹介します。
このページで紹介する分類群は、主に以下の特徴を持ちます。
・殻全体の形は楕円形で、片側面は1組2枚の殻の殻面が両方観察でき、他方の面は複数の帯
のみ観察される。
・縦溝は殻端では殻縁を走り、殻中心にかけた弧状に殻中心側に曲がる。
この分類群は海域（日本海（山口県北部））で認められました。
バシラリア亜綱不明分類群 05-03 (Bacillariophycidae)
殻長；60.2μm
殻幅；29.5μm
条線密度；15.5-16.5/10μm
特徴； 殻全体の形は形は長い楕円形である。
殻面は三日月形で、殻幅は殻全体の幅の1/3程度である（1519a）。
殻端はくちばし形である。
条線はおおむね平行に配列し、腹側の殻中心付近と殻端付近では放散状に配列する（1519a）。
縦溝は両殻端では殻縁に存在し、殻中心に行くに従い、殻全体の中心方向に湾曲しながら走る。
殻面中心付近の背側には条線と平行に1-2本の明瞭な畝が存在する。
帯は幅が狭く複数存在し、互いに平行に並ぶ（1519c）。
・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
バシラリア亜綱不明分類群 05-02
(Bacillariophycidae)
殻長；51.9μm
殻幅；全体 20.6μm
特徴；殻全体の形は楕円形で、中心付近の縁辺部が若干くびれる。
殻面は三日月形で、殻中心の殻縁は殻全体の中心方向に曲がる。
殻面の幅は殻全体の幅の1/4程度である。
縦溝は殻端から殻中心にかけて弧状に曲がり、中心側端部は孔を作って
終わる。
殻端で縦溝は円形の孔を作る。
帯は多数存在する。
殻面中心付近の背側には殻縁に直角方向に伸びる
1-2本の目立つ畝が存在する。
・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
バシラリア亜綱不明分類群 05-01 (Bacillariophycidae)
殻長；23.3μm
殻幅；16.3μm
条線密度；20-22/10μm
特徴；殻全体の形は樽型で端部は平坦である。
条線はやや不明瞭で、少なくとも殻中心付近では平行に配列する。
縦溝は殻端付近では殻縁に沿って走り、殻中心に行くに従い殻縁から離れて
いく。
帯は多数認められ、幅が狭く縁辺部は直線状で、全ての帯が平行に並ぶ。
・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
