ゴンフォセプタツム属 01
(Gomphoseptatum aestuarii (Cleve) Medlin)
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特徴;殻面は線形の上下非対称で、幅が広い殻端は丸みを帯び、幅が狭い
殻端は楔形である(300)。
殻帯面は過度の丸いくさび形で、浅い殻蓋と帯が観察できる(302)。
条線は殻面を通してほぼ平行に配列し、その密度は殻端でやや細かくなる。
殻蓋には1列の胞紋列が存在し、その密度はほぼ一定である。
軸域は狭く、殻中央をまっすぐに走る。
縦溝は軸域内をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作り向かい合って
終わる。
中心域は帯状で両殻縁に達する。
帯は幅が狭く、少なくとも1列の胞紋列が存在する。
帯の両端部からは短い隔壁様構造が伸びる。
この隔壁様構造が擬隔壁か隔壁かは光学顕微鏡下では判断が難しい。
・採取地;兵庫県南部大蔵海岸(瀬戸内海)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
【上の写真の標本(300)】
殻長;19.8μm
殻幅;3.6μm
条線密度;16.5-18.5/10μm
この標本は殻面観である。
【下の写真の標本(302)】
殻長;18.3μm
殻高;4.7μm
胞紋密度;18-19/10μm
この標本は殻帯面観で、分裂中の個体と考えられる。
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ゴンフォセプタツム属
Gomphoseptatum
ページ作成および更新情報
作成日:2017.09.30
最終更新:2017.09.30
このページでは、バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) キンベラ目(Cymbellales) ロイコスフェニア科
(Rhoicospheniaceae) ゴンフォセプタツム属(Gomphoseptatum)の画像を紹介します。
ゴンフォセプタツム属は海岸域に生息する珪藻で、海藻の表面で生息が認められます。
Gomphoseptatum aestuarii1種のみからなる属です。
ゴンフォセプタツム属の殻面は上下非対称の線形で、殻帯面は楔形です。
殻に擬隔壁が、帯に隔壁が存在します。
参考文献;
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者:NaCl & Au
*分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
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