ハンチア属Top

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
　ハンチア属(Hantzschia) の画像を紹介します。
　ハンチア属は海域と淡水域に生息する珪藻で、特に潮間帯の砂などの細粒な基盤に単独
　で付着します。また、その分布は陸域にまで広がります。
　ハンチア属の殻面は殻端に関しては左右非対称行で、またはS字形で背腹性を持ちます。
　縦溝は片側殻縁に存在し、1組2枚の殻の縦溝は同じ殻縁側にあります。

　ハンチア属 01-03 (Hantzschia amphioxys (Ehrenberg) Grunow)
　（個別のページはありません）
　殻長；41.6μm
　殻幅；5.5μm
　条線密度；26-27/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；9.5-11/10μm
　特徴；殻面は線形で背腹性を持ち、腹側殻縁は殻中心付近で若干「く」
　　の字に曲がる。
　　殻端はやや腹側に寄った位置にあり、頭状形である。
　　条線は非常に細かく、光学顕微鏡でかろうじて観察できる程度で、平行
　　に配列する。
　　縦溝は腹側殻縁を走る。
　　周縁肋は短く、腹側殻縁に殻を横断する方向に走り、その太さは変化
　　に富む。
　　周縁肋の間隔は不均質である。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ハンチア属 01-01 (Hantzschia amphioxys (Ehrenberg) Grunow)
　（個別のページはありません）
　殻長；33.4μm
　殻幅；6.4μm
　条線密度；23.5-25.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；8/10μm
　特徴；殻面は線形で背腹性を持ち、腹側殻縁は殻中心付近で若干「く」の字に
　　曲がる。
　　殻端は腹側に寄った位置にあり、頭状形で背側のみ反り返った形の左右非
　　対称である。
　　条線は殻面を横断し、平行に配列する。
　　縦溝は腹側殻縁を走る。
　　周縁肋は短く、腹側殻縁に殻を横断する方向に走り、おおむね等間隔に並ぶ。
　・採取地；大阪府北部池（市場池）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ハンチア属 01-02 (Hantzschia amphioxys (Ehrenberg) Grunow)
　（個別のページはありません）
　殻長；36.0μm
　殻幅；6.0μm
　条線密度；22-25/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；6.5-8/10μm
　特徴；殻面は線形で背腹性を持ち、腹側殻縁は殻中心付近で若干「く」の字に
　　曲がる。
　　殻端はやや腹側に寄った位置にあり、頭状形である。
　　条線は殻面を横断し、平行に配列する。
　　縦溝は腹側殻縁を走る。
　　周縁肋は短く、腹側殻縁に殻を横断する方向に走り、その間隔は不均質である。
　・採取地；滋賀県北部余呉湖
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ハンチア属 01-04 (Hantzschia amphioxys (Ehrenberg) Grunow)
　（個別のページはありません）
　殻長；59.5μm
　殻幅；7.4μm
　条線密度；17-19.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；7-9.5/10μm
　特徴；殻面は線形で背腹性を持ち、腹側殻縁は殻中心付近で若干「く」の字に曲がる。
　　殻端はやや腹側に寄った位置にあり、頭状形で背側のみ反り返った形の左右非対称である。
　　条線は平行に配列し、その密度は殻中心付近で粗くなる。
　　縦溝は腹側殻縁を走る。
　　周縁肋は短く、腹側殻縁に殻を横断する方向に走り、その間隔は不均質である。
　　上の3標本と比べて、条線密度が粗い。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm