バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
トリブリオネラ属(Tryblionella) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は幅の広い線形で殻中心の両殻縁はわずかに括れる。
・殻端は楔形である。
・殻面には殻長軸方向に1-2本の線状構造がある。
これらの分類群は淡水域(河川(北海道東部)、湖沼(茨城県南部))、汽水域(茨城県中部)で
認められました。
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トリブリオネラ属 02-01 (Tryblionella sp.)
殻長;37.8μm
殻幅;10.3μm
肋密度;9.5-11/10μm
周縁肋(marginal ribs)密度;8-9.5/10μm
特徴;両殻縁はほとんど平行で、殻中心付近のみわずかに括れる。
殻端はやや楔形で、末端は丸みを帯びる。
殻表面は長軸方向に軸を持つ波うちが認められ、この波うちのため長軸方向に
走る線が2本あるように見える。
肋は殻を横断する方向に走り、平行に配列し、殻端では若干湾曲する。
片側殻縁には短い周縁肋が認められる。
これらの特徴はRound et al.(1990)のTryblionella属と特徴が一致する。
渡辺(2005)のNitzschia tryblionella v salinarumと特徴が一致する点が
多いが、肋密度及び周縁肋密度がこの標本の方が粗い。
・採取地;北海道東部釧路川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
参考文献;
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者:NaCl & Au
*分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
ページ作成および更新情報
作成日:2017.09.30
最終更新:2017.09.30
トリブリオネラ属02
Tryblionella sp.
トリブリオネラ属 02-03 (Tryblionella sp.)
殻長;61.1μm
殻幅;15.8μm
肋密度;7.5-8.5/10μm
周縁肋(marginal ribs)密度;7.5-9/10μm
特徴;両殻縁はほとんど平行で、殻中心付近のみわずかに括れる。
殻端はやや楔形で、末端は丸みを帯びる。
殻表面は長軸方向に軸を持つ波うちが認められ、この波うちのため長軸方
向に走る線が1本あるように見える。
肋は殻を横断する方向に走り、平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
片側殻縁には短い周縁肋が認められる。
・採取地;茨城県中部涸沼(汽水)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
トリブリオネラ属 02-02 (Tryblionella sp.)
殻長;50.9μm
殻幅;12.5μm
肋密度;9.5-10/10μm
周縁肋(marginal ribs)密度;7.5-8/10μm
特徴;両殻縁はほとんど平行で、殻中心付近のみわずかに
括れる。
殻端はやや楔形で、末端は丸みを帯びる。
殻表面は長軸方向に軸を持つ波うちが認められ、この波うち
のため長軸方向に走る線が1-2本あるように見える。
肋は殻を横断する方向に走り、平行に配列し、殻端付近で
は湾曲する。
片側殻縁には短い周縁肋が認められ、中心節が認められる。
・採取地;茨城県南部霞ケ浦(海跡湖)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm