ニッチア属07

　ニッチア属 07-03　(Nitzschia sigma (Kutzing) W. Smith)

　殻長；83.4μm
　殻幅；6.3μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；9.5-13/10μm
　特徴；殻面は線形で、殻端は先細り、嘴形で、殻末端は小さな頭状形となる。
　　殻縁は殻端に近づくにつれ、他方の殻縁側に寄り、殻面全体としては弱い
　　S字形となる。
　　条線と胞紋は光学顕微鏡下では観察できなかった。
　　周縁肋はやや短く、片側殻縁に沿って並び、その間隔は不均質である。
　　渡辺（2005）のNitzschia sigmaの特徴と一致する。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
　ニッチア属(Nitzschia) Nitzschia sigmaを掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・やや大型で、殻面は丸みを帯びた披針形で、殻端は弱く引っ張り出され、末端は小さく丸まる。
　・両殻端は多かれ少なかれ互いに反対側に曲がる。
　・中心節は無い。
　これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部））と海岸域（日本海（山口県北部））で認められました。

　ニッチア属 07-01　(Nitzschia sigma (Kutzing) W. Smith)

　殻長；73.8μm
　殻幅；5.7μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；9.5-11/10μm
　特徴；殻面は線形で、殻端は細長く引っ張り出され、末端は小さく丸まる。
　　両殻端はわずかに互いに反対側に緩やかに曲がる。
　　条線は光学顕微鏡下では観察できない。
　　周縁肋はやや短く、片側殻縁に沿って並び、その密度は殻端付近でわずかに細かくなる。
　　渡辺（2005）のNitzschia sigmaの特徴と一致する。
　・採取地；山口県北部油谷湾（日本海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 07-02　(Nitzschia sigma (Kutzing) W. Smith)

　殻長；75.9μm
　殻幅；6.3μm
　条線密度；28.5-29/10μm
　胞紋密度；23.5-26/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；7.5-9.5/10μm
　特徴；殻面は細長く丸みを帯びた披針形、殻端は弱く引っ張り出され、末端は
　　片側殻縁側に頭をもたげる。
　　両殻端はわずかに互いに反対側にわずかに曲がる。
　　条線は胞紋列を伴い殻全体を通してその密度はほぼ一定である。
　　周縁肋はやや短く、片側殻縁に沿って並び、その密度はおおむね一定である。
　　渡辺（2005）のNitzschia sigmaの特徴と一致する。
　・採取地；山口県北部油谷湾（日本海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm