Since 2005/9 Copyright 2017 ねこのしっぽラボ
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
ニッチア属(Nitzschia) Nitzschia dissipataを掲載します。この分類群の主な特徴は以下の通りです。
・殻面は線形、殻端は弱く尖るか、引っ張り出され、末端は丸まる場合がある。
・縦溝は殻縁から少し離れた殻中央寄りを走る。
これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部））と海域（瀬戸内海（兵庫県南部））で認められました。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・田中正明, 2002. 日本淡水産動植物プランクトン図鑑, 名古屋大学出版会.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
ニッチア属 04-02 (Nitzschia dissipata var. media (Hustedt) Grunow)
殻長；24.8μm
殻幅；4.5μm
周縁肋（marginal ribs）密度；9-11/10μm
特徴；殻端はやや細く引っ張り出され、末端は弱い頭状形に丸まる。
条線は光学顕微鏡下では観察できなかった。
縦溝は殻縁からやや離れた殻中央寄りを走る。
縦溝をまたぐように並ぶ周縁肋は短く、殻を横断する方向に走る。
渡辺(2005)のNitzschia dissipata var. mediaと特徴が一致する。
・採取地；北海道東部釧路川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ニッチア属 04-01 (Nitzschia dissipata (Kuzing) Grunow var. dissipata)
殻長；50.2μm<
殻幅；6.4μm
周縁肋（marginal ribs）密度；6-7/10μm
特徴；殻端は弱く尖る楔形である。
条線は光学顕微鏡下では観察できなかった。
縦溝は殻中央よりやや片側殻縁に寄った位置を走る。
縦溝をまたぐように並ぶ周縁肋は短く、その間隔は不均質である。
渡辺(2005)と田中(2002)のNitzschia dissipataの基本種と特徴が一致する。
・採取地；兵庫県南部大蔵海岸（瀬戸内海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ニッチア属04
Nitzschia dissipata
