プサモディクチオン属01

　プサモディクチオン属 01-02　(Psammodictyon sp.)

　殻長；40.2μm
　殻幅；殻中心 13.5μm　最大 15.5μm
　条線密度；11.5-14.5/10μm
　胞紋密度；9.5-11.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；10.5-12.5/10μm
　特徴；殻端は弱く引っ張り出されてわずかに小突起状となり、殻末端はわず
　　かに縦溝を有する側の殻縁側に反り返る。
　　殻表面は長軸方向を軸に波うち、縦溝を有する側が沈降し、無縦溝側が
　　隆起する。
　　条線は平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
　　胞紋はやや横長である。
　　条線密度と胞紋密度は殻端に行くに従い細かくなる。
　　周縁肋は縦溝を有する側の殻縁に縦溝をまたぐように存在し、条線間の
　　骨格から伸びる。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　プサモディクチオン属 01-01　(Psammodictyon sp.)

　殻長；29.0μm
　殻幅；殻中心 13.7μm　最大 14.7μm
　条線密度；13-13.5/10μm
　胞紋密度；10.5-11.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；11.5-12/10μm
　特徴；殻端は弱く引っ張り出されわずかに小突起状になり、末端はわずかに
　　縦溝を有する側の殻縁側に反り返る。
　　殻表面は長軸方向に軸を持つ波うちが認められる。
　　条線は平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
　　胞紋はやや横長である。
　　条線密度は殻を通して大きな変化は無い。
　　周縁肋は縦溝を有する側の殻縁に縦溝をまたぐように存在し、条線間の骨
　　格から伸びる。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　プサモディクチオン属 01-04　(Psammodictyon sp.)

　殻長；51.0μm
　殻幅；殻中心 14.0μm　最大 17.7μm
　条線密度；11.5-14.5/10μm
　胞紋密度；9-12/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；10-12/10μm
　特徴；殻面は楕円形で、殻中心付近の殻縁は凹入する。
　　殻面は長軸方向に軸を持つ波うちが認められる。
　　殻端は弱く引っ張り出され、殻末端はわずかに縦溝を有する側の殻縁側に
　　反り返る。
　　条線は平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
　　胞紋はやや横長である。
　　条線密度と胞紋密度は殻端に行くに従い細かくなる傾向にある。
　　周縁肋は縦溝を有する側の殻縁に縦溝をまたぐように存在し、条線間の
　　骨格から伸びる。
　・採取地；大阪府南部淡輪海水浴場（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　プサモディクチオン属 01-03　(Psammodictyon sp.)

　殻長；49.3μm
　殻幅；殻中心 10.8μm　最大 13.2μm
　条線密度；12.5-15/10μm
　胞紋密度；10-12/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；10-10.5/10μm
　特徴；殻面は細長い楕円形で、殻中心付近の殻縁は凹入する。
　　殻端は小突起状に引っ張り出されで、殻末端はわずかに縦溝を有する側の
　　殻縁側に反り返る。
　　縦溝の無い殻縁は丸みを帯びる（写真左側殻縁）。
　　条線はおおむね平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
　　胞紋はやや横長である。
　　条線密度と胞紋密度は殻端に行くに従い細かくなる。
　　周縁肋は縦溝を有する側の殻縁に縦溝をまたぐように存在し、条線間の骨格
　　から伸びる。
　・採取地；和歌山県北部和歌浦湾（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
　プサモディクチオン属(Psammodictyon) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は幅広い線形または楕円形で殻中心付近が圧縮され、殻端は楔形または嘴形である。
　・条線は胞紋列からなり、条線密度と胞紋密度ともに比較的粗い。
　・胞紋は多角形である。
　これらの分類群は海域（太平洋（茨城県北部）、瀬戸内海（大阪府南部・和歌山県北部））で
　認められました。