アクナンテス属 02 (Achnanthes sp.)
特徴；殻面は披針形、殻端は楔形で、両殻共に殻縁は殻中心付近
で緩やかに括れる。
条線密度は縦溝殻・無縦溝殻で異なる。
海岸域に見られる。
・スケールバーは10μm
珪藻統合 アクナンテス属 03
(Achnanthes coarctata (Brebisson) Grunow)
特徴；殻面は線形、両殻縁は殻中心が緩やかに括れる。
両殻端は太い嘴形で、末端は丸みを帯びる。
条線は縦溝殻と無縦溝殻で配列が異なる。
淡水域の河川などで見られる。
・スケールバーは10μm
アクナンテス属 04 (Achnanthes brevipes Agardh)
特徴；殻面は楕円形、殻端は楔形で、末端は丸みを帯びる。
条線は1列の胞紋列を伴う。
無縦溝殻の軸域は片側殻縁に寄って走る。
海岸域で見られる。
・スケールバーは10μm
アクナンテス属 05 (Achnanthes sp.)
特徴；殻面は細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
条線は1列の胞紋列を伴い、条線密度は縦溝殻と無縦溝殻で
若干異なる。
胞紋はやや縦長である。
無縦溝殻の軸域は片側殻縁に寄って走る。
海岸域や汽水域で見られる。
・スケールバーは10μm
アクナンテス属 07-01 (Achnanthes sp.)
（個別のページはありません）
殻長；29.2μm
殻幅；8.2μm
条線密度；13-14/10μm
胞紋密度；縦溝殻 15.5-18/10μm 無縦溝殻 14.5-16.5/10μm
特徴；殻面は線形で、殻中心付近の両殻縁が若干膨出する。
殻端は干丸みを帯びる。
条線は縦溝殻では殻を通して放散状に配列し（572b）、無縦溝殻では平行に
配列し、殻端から殻長の1/3付近では傾きながら湾曲する（572a）。
軸域は狭く、縦溝殻では縦溝を伴って殻中央を走り、無縦溝殻では片側殻
縁に沿って走る。
中心域は縦溝殻では帯状で両殻縁に達し、無縦溝殻には無い。
渡辺（2005）のAchnanthes coarctataと条線密度・胞紋密度、無縦溝殻の
軸域の位置が類似するが、殻縁は殻中心域では膨出する点が異なる。
また、殻形はAchnanthes parvulaと類似するが、条線密度・胞紋密度が
この種よりも細かい点が異なる。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
このページはバシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthales) アクナンテス科
(Achnanthaceae) アクナンテス属(Achnanthes)を掲載します。
アクナンテス属は主に海域に生息するにる珪藻で、単体または短い帯を作り、粘液物質の柄によって
水中の基盤に付着します。2-3種の陸域の淡水性種もいます。
アクナンテス属は両殻が非対称で、片方は縦溝を有し、他方は縦溝を持ちません。殻面は線形または
披針形で、殻帯面は縦溝殻を内側に「く」の字に曲がります。殻縁は丸みを帯びます。
アクナンテス属の画像は化石珪藻のページにも掲載されています。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
・山路 勇, 1979. 日本海洋プランクトン図鑑, 保育社.
製作者：NaCl & Au
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珪藻統合 アクナンテス属 08 (Achnanthes sp.)
特徴；殻面は楕円形で、殻端は楔型、または丸みを帯びる。
条線密度と胞紋密度が縦溝殻よりも無縦溝殻の方が明らかに
粗い。
海岸域で見られる。
・スケールバーは10μm
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
アクナンテス属
Achnanthes
アクナンテス属 01 (Achnanthes sp.)
特徴；殻面は太い披針形、両殻端は楔形で、条線は2-3列の胞紋
列を伴う。
海岸域に広く見られる。
・スケールバーは10μm
