アクナンテス目不明・未同定分類群03
Achnanthales familia incertae sedis
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Klulikovskiy, M.S., Lange-Bertalot, H., ＆Witkowski, A.(2013): Gliwiczia
gen. nov. a new monoraphid diatom
genus from Lake Baikal with a description of four species new for science.
Phytotaxa109(1): 1-16.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
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ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthales)不明・未同定分類群のうち、
以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は楕円形である。
・縦溝は殻端で互いに反対に曲がる。
・軸域は両殻ともに線状である。
・中心域は両殻ともに片側殻縁に半円形の無紋域として存在し、やや円形の凹みのような構造を伴う。
この分類群は殻形や縦溝の様相がココネイス属と類似する一方で、中心域の様相はアクナンシディウム属
A. lanceolataのグループと類似します。また、Klulikovskiy, Lange-Bertalot,＆Witkowski(2013)の
Gliwiczia属と特徴が類似する点が多く見られます。この分類群の所属する属について今後検討がさらなる
検討が必要です。
この分類群は海水域（瀬戸内海（大阪府南部）、太平洋（茨城県北部））で認められます。
アクナンテス目不明分類群 03-01 (Achnanthales)
殻長；16.4μm
殻幅；9.3μm
条線密度；縦溝殻 20.5-23.5/10μm 無縦溝殻 13-15/10μm
胞紋密度；縦溝殻 19-22.5/10μm 無縦溝殻 13-14.5/10μm
特徴；条線は両殻共に胞紋列を伴い、殻を通して放散状に配列する。
条線密度・胞紋密度ともに縦溝殻が明瞭に細かい。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長の四角形で無縦溝殻の
胞紋はより大きい。
縦溝殻の軸域と縦溝はわずかにS字形である。
縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端付近で両縦溝端部は
互いに反対側に曲がって終わる（585a）。
無縦溝殻の軸域は両殻端で互いに反対側にわずかに曲がる（585b）。
中心域は両殻共に片側殻縁に隣接する半円形の無紋域として存在し、
縦溝殻では大きなやや円形の凹みが存在し、軸域を挟んで反対側
の殻縁に向かって軸域に垂直な線状の無紋域が伸びる。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アクナンテス目不明分類群 03-03 (Achnanthales)
殻長；24.6μm
殻幅；15.7μm
条線密度；縦溝殻 20/10μm 無縦溝殻 12-14/10μm
胞紋密度；縦溝殻 15-17.5/10μm 無縦溝殻 8.5-10/10μm
特徴；条線は両殻共に胞紋列を伴い、殻を通して放散状に配列する。
条線密度・胞紋密度ともに縦溝殻が明瞭に細かい。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長の四角形で無縦溝殻の
胞紋はより大きい。
縦溝殻の軸域は狭く、縦溝と共に長軸方向から若干斜めに走り、わ
ずかにS字形に曲がる（457a・b）。
縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端付近で両縦溝端部は
互いに反対側に曲がって終わる（457b・c）。
無縦溝殻の軸域は狭く、長軸方向から若干斜めに走り、両殻端で互
いに反対側にわずかに曲がる（457a・b）。
中心域は両殻共に片側殻縁に隣接する半円形の無紋域として存在し、
縦溝殻では大きなやや円形の凹みが存在し、軸域を挟んで反対側
の殻縁に向かって軸域に垂直な線状の無紋域が伸びる。
・採取地；大阪府南部淡輪海水浴場（瀬戸内海）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アクナンテス目不明分類群 03-02 (Achnanthales)
殻長；16.6μm
殻幅；9.5μm
条線密度；縦溝殻 20-20.5/10μm 無縦溝殻 12.5-15/10μm
胞紋密度；縦溝殻 21-23.5/10μm 無縦溝殻 11.5-12.5/10μm
特徴；条線は両殻共に胞紋列を伴い、殻を通して放散状に配列する。
条線密度・胞紋密度ともに縦溝殻が明瞭に細かい。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長の四角形で無縦溝殻の胞
紋はより大きい。
縦溝殻の軸域は狭く、縦溝と共に長軸方向から若干斜めに走り、わず
かにS字形に曲がる（589a）。
縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端付近で両縦溝端部は
互いに反対側に曲がって終わる（589a）。
無縦溝殻の軸域は狭く、長軸方向から若干斜めに走り、両殻端で互い
に反対側にわずかに曲がる（589b）。
中心域は両殻共に片側殻縁に隣接する半円形の無紋域として存在し、
縦溝殻では大きなやや円形の凹みが存在し、軸域を挟んで反対側の
殻縁に向かって軸域に垂直な線状の無紋域が伸びる。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
