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作成日:2017.09.30
最終更新:2017.09.30
ココネイス属03
Cocconeis placentula
ココネイス属 03-07
(Cocconeis placentula var. lineata (Ehrenberg) Van Heurck)
殻長;26.3μm
殻幅;12.5μm
条線密度;無縦溝殻 21-23.5/10μm
胞紋密度;無縦溝殻 8-12.5/10μm
特徴;この標本は無縦溝殻のみである。
殻面を横断する条線は殻を通して放散状に配列し長軸方向、に伸びる条線は殻を
通して途切れることなく連続的で、かつ軸域におおむね平行である。
胞紋は無縦溝殻では横長である。
軸域は狭く、直線状に殻中央を走り、殻端には達しない。
中心域は無い。
・採取地;京都府南部木津川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
ココネイス属 03-02 (Cocconeis placentula Ehrenberg)
殻長;28.5μm
殻幅;17.5μm
条線密度;縦溝殻 21-22.5/10μm 無縦溝殻 20-22.5/10μm
胞紋密度;縦溝殻 17.5-18.5/10μm 無縦溝殻 9-11.5/10μm
特徴;殻面は楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
縦溝殻の殻縁近くには殻縁に平行の環状の無紋域が存在する(23a)。
殻面を横断する条線は胞紋列からなり、殻を通して放散状に配列する。
無縦溝殻にはから長軸方向に伸びる胞紋列からなる条線が認められ、軸域
付近では直線状で、軸域から遠ざかるにつれて蛇行したり短く途切れたりする。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長である。
軸域は両殻で狭く、直線状に殻中央を走る。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は
環状無紋域で終わる。
中心域は無い。
・採取地;北海道東部釧路川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
タイプ2(Cocconeis placentula var. lineata)
・殻形は細長い楕円形である。
・無縦溝殻には長軸方向に伸びる条線が存在し、殻を通して両殻端間でほぼ連続的である。
ココネイス属 03-03 (Cocconeis placentula Ehrenberg)
殻長;42.2μm
殻幅;32.1μm
条線密度;縦溝殻 21-22.5/10μm 無縦溝殻 20-22.5/10μm
胞紋密度;縦溝殻 18-20/10μm 無縦溝殻 8.5-10/10μm
特徴;殻面は楕円形である。
縦溝殻の殻縁近くには殻縁に平行の環状の無紋域が存在する(530a)。
無縦溝殻の殻縁は丸みを帯びる(530b)。
殻面を横断する条線は胞紋列からなり、殻を通して放散状に配列する。
無縦溝殻にはから長軸方向に伸びる胞紋列からなる条線が認められ、軸域付
近では直線状で、軸域から遠ざかるにつれて蛇行したり短く途切れたりする。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長である。
軸域は両殻で狭く、直線状に殻中央を走る。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は
環状無紋域で終わる。
中心域は少なくとも無縦溝殻には無い。
・採取地;京都府南部木津川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthrales) ココネイス科(Cocconeidaceae)
ココネイス属(Cocconeis) C. placentulaを掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
・殻面は楕円形で小判の形である。
・縦溝殻の殻縁付近に殻縁と平行に環状の無紋域が存在する。
・無縦溝殻の胞紋は横長で、軸域付近には長軸方向の条線が認められる。
この種は淡水域(河川(北海道東部・埼玉県西部・京都府南部・和歌山県北部)、湖沼(大阪府山間部))、
海岸域(日本海(山口県北部))で認められます。
*分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献;
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・田中正明, 2002. 日本淡水産動植物プランクトン図鑑, 保育社.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者:NaCl & Au
ココネイス属 03-01 (Cocconeis placentula Ehrenberg)
殻長;27.9μm
殻幅;15.9μm
条線密度;縦溝殻 20-22.5/10μm 無縦溝殻 21-22.5/10μm
胞紋密度;縦溝殻 21-21.5/10μm 無縦溝殻 11.5-13/10μm
特徴;殻面は楕円形で、殻端は楔形である。
縦溝殻の殻縁近くには殻縁に平行の環状の無紋域が存在する(316a)。
無縦溝殻の殻縁は丸みを帯びる(316c)。
殻面を横断する条線は両殻で殻を通して放散状に配列する。
無縦溝殻にはから長軸方向に伸びる胞紋列からなる2本の条線が軸域近く
に認められ、軸域から遠ざかるにつれて胞紋列は乱れて条線は不明瞭と
なる(316c)。
胞紋は縦溝殻では円形、無縦溝殻では横長である。
軸域は両殻で狭く直線状に殻中央を走る。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻端側は環状無紋域で終わる。
中心域は無い。
・採取地;和歌山県北部紀ノ川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
ココネイス属 03-05 (Cocconeis placentula Ehrenberg)
殻長;25.8μm
殻幅;15.4μm
条線密度;縦溝殻 21-23.5/10μm 無縦溝殻 22-23.5/10μm
胞紋密度;無縦溝殻 12.5-14.5/10μm
特徴;殻面は楕円形である。
縦溝殻の殻縁近くには殻縁に平行の環状の無紋域が存在する(38a)。
殻面を横断する条線は殻を通して放散状に配列する。
無縦溝殻にはから長軸方向に伸びる胞紋列からなる条線が認められ、軸域付
近では直線状で、軸域から遠ざかるにつれて蛇行したり短く途切れたりする(38b)。
胞紋は無縦溝殻では横長である。
軸域は両殻で狭く、直線状に殻中央を走る。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は
環状無紋域で終わる。
中心域は縦溝殻では縦長で狭く、無縦溝殻では無い。
・採取地;山口県北部深川湾(日本海)
*淡水からの流入の可能性有
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
タイプ1
・無縦溝殻には長軸方向に伸びる胞紋列からなる条線が存在し、軸域付近の1-2本は両殻端
を連続してほぼ直線状に走り、殻縁に近づくにつれて乱れ、蛇行したり、短く途切れたりする。
ココネイス属 03-06
(Cocconeis placentula var. lineata (Ehrenberg) Van Heurck)
殻長;22.2μm
殻幅;10.8μm
条線密度;無縦溝殻 20-22/10μm
胞紋密度;無縦溝殻 10-11.5/10μm
特徴;この標本は無縦溝殻のみである。
殻面を横断する条線は殻を通して放散状に配列し、長軸方向に伸びる条線は
殻を通して両殻端間で連続的で、かつ軸域におおむね平行である。
胞紋は無縦溝殻では横長である。
軸域は狭く、直線状に殻中央を走り、殻端には達しない。
中心域は無い。
渡辺(2005)と田中(2002)のCocconeis placentula var. lineataと特徴が
一致する。
・採取地;埼玉県西部荒川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm
ココネイス属 03-04 (Cocconeis placentula Ehrenberg)
殻長;54.0μm
殻幅;30.3μm
条線密度;縦溝殻 19.5-20/10μm
胞紋密度;縦溝殻 15-16.5/10μm
特徴;この標本は縦溝殻のみである。
殻面は楕円形である。
縦溝殻の殻縁近くには殻縁に平行の環状の無紋域が存在する。
殻面を横断する条線は胞紋列からなり、殻を通して放散状に配列する。
胞紋は円形である。
軸域は狭く、直線状に殻中央を走る。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は環状
無紋域で終わる。
中心域はやや小さく楕円形である。
・採取地;京都府南部木津川
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μm