アクナンテス目不明・未同定分類群04
Achnanthales familia incertae sedis
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Klulikovskiy, M.S., Lange-Bertalot, H., ＆Witkowski, A.(2013): Gliwiczia
gen. nov. a new monoraphid diatom
genus from Lake Baikal with a description of four species new for science.
Phytotaxa109(1): 1-16.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
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ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthales)不明・未同定分類群のうち、
以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面はやや細長い楕円形である。
・殻面の構造は長軸方向から斜めに傾いて走る。
・縦溝・軸域共に両殻端で互いに反対側にJ字型に曲がる。
・縦溝殻・無縦溝殻両方の殻中心片側殻縁には半円形の凹みの様な構造を伴う無紋域が認められる。
この分類群は両殻面に半円の凹みを伴う無紋域が存在する点で、Gliwiczia属である可能性があります。
また、このHPのアクナンテス目03と類似した形態を持ちますが、より形が細長く，無縦溝殻の胞紋
密度が細かく、さらに殻面の構造が殻長軸方向に対してやや斜めにずれる点が異なります。
この分類群は海水域（太平洋（茨城県北部））で認められます。
アクナンテス目不明分類群 04-01 (Achnanthales)
殻長；23.8μm
殻幅；14.5μm
条線密度；縦溝殻 21-24.5/10μm 無縦溝殻 20.5-21.5/10μm
胞紋密度；無縦溝殻 15-16.5/10μm
特徴；条線・胞紋・縦溝・軸域などの殻面の構造は殻長軸方向に対して
やや斜めに傾く。
条線は両殻共に胞紋列を伴い、軸域を中心に殻を通して放散状に配
列し、両殻の条線密度はおおよそ同じくらいである。
胞紋は無縦溝殻では横長である（583b）。
軸域と縦溝は両殻端で互いに反対側にJ字型に曲がる。
縦溝は殻中心側端部は円形の孔を作って終わり、殻端側では縦長
の孔を作り、殻末端には達しない（583c）。
縦溝殻・無縦溝殻の両殻とも、殻中心付近の片側殻縁に半円形の凹が
みを伴う無紋域存在する（583b・c）。
縦溝殻の中心域は幅の狭い帯状で、片側は殻縁に達し、半円の無紋域
を持つ側はこの無紋域で終わる（583c）。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アクナンテス目不明分類群 04-02 (Achnanthales)
殻長；24.9μm
殻幅；14μm
条線密度；縦溝殻 20.5-24/10μm 無縦溝殻 22-23/10μm
胞紋密度；縦溝殻 22-23/10μm 無縦溝殻 15.5-18/10μm
特徴；条線・胞紋・縦溝・軸域などの殻面の構造は殻長軸方向に対して
やや斜めに傾く。
条線は両殻共に胞紋列を伴い、軸域を中心に殻を通して放散状に配列
し、両殻の条線密度はおおよそ同じくらいである。
胞紋は縦溝殻では円形で（584b）、無縦溝殻では横長である（584a）。
軸域と縦溝は両殻端で互いに反対側にJ字型に曲がる。
縦溝は殻中心側端部は円形の孔を作って終わり、殻端側では縦長の
孔を作り、殻末端には達しない（584b・c）。
中心域は縦溝殻では片側殻縁に隣接し、半円形の凹みを伴う半円形の
無紋域と縦溝端部周辺の小さな菱形と、これらを結ぶ軸域に垂直な線
状の無紋域からなる。線状の無紋域は半円形無紋域とは反対側の殻
縁に達する（584b・c）。
無縦溝殻の中心域は縦溝殻と同じ側の殻縁に隣接する半円形の無紋
域である（584a）。
・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
