アクナンシディウム属01
Achnanthidium sp.
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) アクナンテス目(Achnanthales) アクナンシディウム科(Achnanthidiaceae)
アクナンシディウム属(Achnanthidium)のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は披針形で、殻端は丸みを帯びる。
・殻表面は平坦で、殻面と殻蓋の境界は明瞭である。
・無縦溝殻の胞紋は明瞭な円形で比較的大きい。
この分類群は、アクナンテス属とされてきましたが、Round et al.(1990)のAchnanthidium属と特徴が一致します。
また、最近ではKarayevia属とする研究もあります。
これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部・和歌山県北部）で認められました。
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＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
アクナンシディウム属 01-01 (Achnanthidium sp.)
殻長；14.1μm
殻幅；6.1μm
条線密度；無縦溝殻 11.5-14/10μm
胞紋密度；無縦溝殻 17.5-23.5/10μm
特徴；この標本は無縦溝殻のみである。
殻面はやや丸みを帯びた披針形で、殻末端は丸みを帯びる。
条線は円形の胞紋列からなり、ほぼ平行にに配列する。
軸域は狭く、殻中央を真直ぐに走り、中心域は無い。
・採取地；北海道東部釧路川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アクナンシディウム属 01-02 (Achnanthidium sp.)
殻長；15.0μm
殻幅；5.7μm
条線密度；縦溝殻 19-21/10μm 無縦溝殻 13-13.5/10μm
胞紋密度；無縦溝殻 15-19.5/10μm
特徴；殻面は丸みを帯びた披針形、殻端は弱く引っ張り出され、殻末端は丸まる。
条線は縦溝殻では殻を通してやや強く放散状に配列し、無縦溝殻はほぼ平行に
配列する。
無縦溝殻の条線は円形の胞紋からなる胞紋列である。
軸域は狭く、殻中央を真直ぐに走り、縦溝殻では軸域は畝状に隆起する。
縦溝は軸域内をまっすぐに走り、殻端側は殻末端に達しないように見える。
渡辺（2005）のAchnanthes clevei基本種と特徴が一致する一方で、Round et al.
(1990)のAchannthidium属と特徴が一致する。
このサイトでは後者を用い、アクナンシディウム属としている。
・採取地；和歌山県北部紀ノ川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
