ニッチア属08

　ニッチア属 08-01　(Nitzschia sinuata (W. Smith) Grunow)

　殻長；32.2μm
　殻幅；5.8μm
　条線密度；17.5-19/10μm
　胞紋密度；16.5-19/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；5.5-8.5/10μm
　特徴；殻端は強く引っ張り出され、末端は弱い頭状形となる。
　　条線は胞紋列を伴い、片側殻縁から殻幅の半分程度まで伸びる。
　　条線はおおむね平行に配列し、殻端では湾曲する。
　　胞紋は円形または楕円形である。
　　周縁肋は殻面の内側に存在し、殻縁から殻幅の半分程度まで伸び、殻横断方
　　向に対して斜めに伸びる場合がある。
　　周縁肋密度は殻端でやや細かくなる。
　　隣り合う周縁肋間には2-3本の条線が認められる。
　　田中(2002)のNitzschia sinuataと特徴が一致する。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 F08-01
　(Nitzschia sinuata var. delognei (Grunow) Lamge-Bertalot)

　殻長；23.0μm
　殻幅；4.8μm
　条線密度；21.5-23/10μm
　周縁肋密度；5-5.5/10μm
　特徴；殻端は引っ張り出され、末端は弱い頭状形となる。
　　条線は片側殻縁から殻幅の半分程度まで伸びる(写真の矢印)。
　　条線は平行に配列する。
　　周縁肋は殻縁から殻幅の半分を超えて伸び、殻横断方向に対して斜めに
　　伸びる場合がある。
　　渡辺（2005）のNitzschia sinuata var. delogneiと特徴が一致する。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 F08-03
　(Nitzschia sinuata var. delognei (Grunow) Lamge-Bertalot)

　殻長；22.6μm
　殻幅；4.6μm
　条線密度；21.5-22/10μm
　周縁肋密度；4.5-5/10μm
　特徴；殻端は引っ張り出され、末端は弱い頭状形となる。
　　条線周縁肋共に殻幅の半分程度まで伸び、平行に配列する。
　　渡辺（2005）のNitzschia sinuata var. delogneiと特徴が一致する。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 F08-04
　(Nitzschia sinuata var. delognei (Grunow) Lamge-Bertalot？)

　殻長；16.0μm
　殻幅；4.1μm
　条線密度；24-24.5/10μm
　周縁肋密度；4.5-5/10μm
　特徴；殻端は引っ張り出され、末端は弱い頭状形となる。
　　条線周縁肋共に殻幅の半分程度まで伸び。
　　条線と周縁肋はそれぞれは殻幅の半分程度まで伸びる。
　　条線は平行に配列し、周縁肋は殻横断方向に対して斜めに伸びる
　　場合がある。
　　渡辺（2005）のNitzschia sinuata var. delogneiと特徴が類似する。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
　ニッチア属(Nitzschia) N. sinuataを掲載します。この分類群は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は丸みを帯びた披針形、殻端は強く引っ張り出され、末端は小さく弱い頭状形となる。
　・周縁肋は殻幅の半分程度まで伸びる。
　これらの分類群は淡水域（河川（埼玉県西部））で認められました。

　ニッチア属 08-03
　(Nitzschia sinuata var. delognei (Grunow) Lamge-Bertalot？)

　殻長；10.3μm
　殻幅；8.7μm
　条線密度；25.5-26.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；7/10μm
　特徴；殻端はやや引っ張り出され、末端は丸まるか平坦になる。
　　条線は胞紋列を伴い、片側殻縁から殻幅の半分程度まで伸びる。
　　条線は平行に配列する。
　　周縁肋は殻面の内側に存在し、殻縁から殻幅の半分程度まで伸び、殻横
　　断方向に対して斜めに伸びる場合がある。
　　隣り合う周縁肋間には3-4本の条線が認められる。
　　田中(2002)のNitzschia sinuataよりも小型で条線密度が細かい。
　　渡辺（2005）のNitzschia sinuata var. delogneiとおおむね特徴が一致する
　　が、条線密度が若干細かい。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 F08-02　(Nitzschia sinuata var. delognei (Grunow) Lamge-Bertalot)

　殻長；21.7μm
　殻幅；4.4μm
　条線密度；22-23/10μm
　胞紋密度；20.5-24/10μm
　周縁肋密度；5.5-7/10μm
　特徴；殻端は細く引っ張り出され、末端は丸まる。
　　条線と周縁肋はそれぞれは殻幅の半分程度まで伸びる。
　　条線は平行に配列し、周縁肋は殻横断方向に対して斜めに伸びる場合がある。
　　渡辺（2005）のNitzschia sinuata var. delogneiと特徴が一致する。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ニッチア属 08-02
　(Nitzschia sinuata (W. Smith) Grunow)

　殻長；34.0μm
　殻幅；6.8μm
　条線密度；18-19/10μm
　胞紋密度；17-18.5/10μm
　周縁肋（marginal ribs）密度；4.5-6/10μm
　特徴；殻端は引っ張り出され、末端は弱い頭状形で、周縁肋の無い殻縁側に
　　若干反る。
　　条線は胞紋列を伴い、片側殻縁から殻幅の半分程度まで伸びる。
　　条線はおおむね平行に配列し、殻端では若干湾曲する。
　　胞紋は円形または楕円形で、胞紋密度は若干ばらつきがある。
　　周縁肋は殻面の内側に存在し、殻縁から殻幅の半分程度まで伸びる。
　　隣り合う周縁肋間には3-4本の条線が認められる。
　　田中(2002)のNitzschia sinuataと特徴が一致する。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm