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参考文献；
　・南雲　保・鈴木秀和・佐藤晋也, 2018. 珪藻観察図鑑.　誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　ココネイス属05-01 (Cocconeis sp.)

　特徴；この標本は無縦溝殻のみである。
　　殻形は楕円形で殻端は丸みを帯びる。
　　軸域から殻縁に向かって条線が走り、これらは放散状に配列し、殻端付近
　　では強い放散状となる。
　　条線は縦長で四角形の胞紋が一列に並んだ胞紋列を伴い、殻縁には達し
　　ない。
　　軸域は殻中央を直線状に真っ直ぐに走り、殻端には達しない。
　　軸域中央には浅い溝が走り、これは擬縦溝である。
　　中心域は広く歪で左右非対称、殻縁には達しず、殻縁付近には短い条線が
　　中心域を囲むように並ぶ。
　殻長；19.0μm
　殻幅；11.4μm
　条線密度；8-9/10μm
　胞紋密度；無縦溝殻：15.5-17/10μm
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30

　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) アクナンテス目(Achnanthales)
　ココネイス科(Cocconeidaceae)ココネイス属(Cocconeis)のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
　・殻形は楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　・無縦溝殻は軸域から殻縁に向かって条線が走り、これらは放散状に配列する。
　・条線は胞紋列を伴い、胞紋は縦長の四角形が1列に並ぶ。
　・無縦溝殻の軸域は殻中央をまっすぐに走り、殻端には達しず、軸域の真ん中には浅い
　　溝が走る。
　・殻中心には無紋の中心域が存在し、軸域に対して左右非対称で殻縁には達しない。
　このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。
　この分類群で採取できた個体は全て無縦溝殻のみで、縦溝殻の観察はできていません。

　ココネイス属05-02 (Cocconeis sp.)

　特徴；この標本は無縦溝殻のみである。
　　殻形は楕円形で殻端は丸みを帯びる。
　　軸域から殻縁に向かって条線が走り、これらは放散状に配列し、殻端付近
　　では強い放散状となる。
　　条線は縦長で四角形の胞紋が1列に並ぶ胞紋列を伴い、殻縁には達し
　　ない。
　　軸域は殻中央を直線状に真っ直ぐに走り、殻端には達しない。
　　軸域中央には浅い溝が走り、これは擬縦溝である。
　　中心域は広く歪で左右非対称、殻縁には達しず、殻縁には短い条線が中心
　　域を囲むように並ぶ。
　　中心域内には殻縁の条線の延長上にあたる位置に短い条線が認められる
　　ことがある（474c矢印）。
　殻長；25.3μm
　殻幅；14.0μm
　条線密度；8.5-9/10μm
　胞紋密度；無縦溝殻：14.5-16.5/10μm
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。