バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ナビクラ目(Naviculales)
　ディプロネイス科(Diploneidaceae) ディプロネイス属(Diploneis) のうち、主に以下の特徴を持つ
　分類群を掲載します。
　・殻形は丸みを帯びた披針形もしくは細長い楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　・条線は放散状に配列し、殻端付近では強く放散状配列となる。
　・条線内には2列の胞紋列が認められる。
　・軸域は非常に狭く、浅い溝からなり、この溝の中央を縦溝が走る。
　・縦溝は殻中心側端部では向かい合って終わり、殻端には達しないように見える。
　・軸域と殻縁の間には殻縁に平行に走る細い畝が認められる。
　・中心域は四角形である。
　このページに掲載されている標本は千葉県北部の堆積層から採取した個体です。

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　ディプロネイス属05-01 (Diploneis sp.)

　特徴；殻面は丸みを帯びた菱形から細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端ではより強い放散状となる。
　　条線内には2列の胞紋列が認められる（769a-1）。
　　縦溝は線状で、殻中央長軸方向に伸びる比較的狭いわだちの中にあり、殻
　　中心側端部は小さな孔を作って終わり、殻端には達しないように見える。
　　中心結節は小さく、縦溝わだちよりも少し幅が広い程度である。
　　縦溝わだちと中心結節の両脇には極めて幅の広く浅い細長い披針形(ラン
　　セット状)の凹部が存在し、殻中心での幅は殻幅の1/4殻端まで広がり、殻
　　端に行くに従いその幅は狭まる。
　　殻縁から伸びる条線はこの凹部と交差して縦溝わだち周縁まで伸びる一方
　　で、光学顕微鏡下では胞紋はこの凹部には認められない。
　殻長；43.8μm
　殻幅；21.6μm
　条線密度；8/10μm
　胞紋密度；15.5-17/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ディプロネイス属05
　　　　Diploneis sp.