ディプロネイス属06

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珪藻綱
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バシラリア亜綱
　リレラ目
　　リレラ科
　　・リレラ属(Lyrella)
　マストグロイア目
　　マストグロイア科
　　・マストグロイア属
　　・アネウマスツス属
　キンベラ目
　　ロイコスフェニア科
　　・ロイコスフェニア属
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　　・ゴンフォセプタツム属
　　ロイコスフェニア科不明分類群
　　キンベラ科
　　・プラコネイス属
　　・キンベラ属
　　・キンボプレウラ属
　　・エンキオネマ属
　　ゴンフォネマ科
　　・ゴンフォネマ属
　　・ゴンフォネイス属
　　・レイメリア属
　キンベラ目不明分類群
　アクナンテス目
　　アクナンテス科
　　・アクナンテス属
　　・グリビクツィア属
　　アクナンシディウム科
　　・アクナンシディウム属
　　ココネイス科
　　・ココネイス属
　アクナンテス目不明分類群
　ナビクラ目
　　ベルケレヤ科
　　・パルリべルス属
　　カビヌラ科
　　・カビヌラ属
　　ディアデスミス科
　　・ルチコラ属
　　アンフィプレウラ科
　　・アンフィプレウラ属
　　・フルスツリア属
　　ネイディウム科
　　・ネイディウム属
　　セラフォラ科
　　・セラフォラ属
　　ピヌラリア科
　　・ピヌラリア属
　　・カロネイス属
　　・ディアトメラ属
　　ディプロネイス科
　　・ディプロネイス属
　　　珪藻統合01(Diploneis sp.)
　　　02(D. finnica)
　　　珪藻統合03(Diploneis sp.)
　　　珪藻統合04(D. smithii)
　　　05(Diploneis sp.)
　　　珪藻統合06(Diploneis sp.)
　　　07(Diploneis sp.)
　　　09(Diploneis sp.)
　　ナビクラ科
　　・ナビクラ属
　　・トラキネイス属
　　・セミナビス属
　　・ハスレア属
　　・ゲイスレリア属
　　・ヒポドンタ属
　　プレウロシグマ科
　　・プレウロシグマ属
　　・ジャイロシグマ属
　　プレウロシグマ科不明分類群
　　プラジオトロピス科
　　・プラジオトロピス属
　　スタウロネイス科
　　・スタウロネイス属
　　・クラティクラ属
　ナビクラ目不明分類群
　　　02
　　　03
　　　04
　　　05
　　　06
　タラシオフィサ目
　　カテヌラ科
　　・アンフォラ属
　バシラリア目
　　バシラリア科
　　・バシラリア属
　　・ハンチア属(Hantzschia)
　　・プサモディクチオン属
　　・トリブリオネラ属
　　・ニッチア属
　　・シュードニッチア属
　　バシラリア科不明分類群
　ロパロディア目
　　ロパロディア科
　　・エピセミア属
　　・ロパロディア属(Rhopalodia)
　スリレラ目
　　スリレラ科
　　・エントモネイス属
　　・ペトロディクチオン属
　　・プラジオディスクス属
　　・スリレラ属
　　・カンピロディスクス属
　　・キマトプレウラ属
バシラリア亜綱不明分類群
　　　01
　　　02
　　　03
　　　04
　　　05

　タラシオシラ亜綱
　コシノディスクス亜綱
　ビドゥルフィア亜綱
　リソデスミウム亜綱
　キマトシラ亜綱
　リゾソレニア亜綱
　キートケロス亜綱
　フラジラリア亜綱
　ユーノティア亜綱
　珪藻綱不明分類群

　化石珪藻及び珪藻に
　　　　　関する専門用語

　ディプロネイス属 06-03　(Diploneis splendica (Gregrey) Cleve)

　殻長；20.8μm
　殻幅；最大9.9μm
　条線密度；10-11/10μm
　特徴；殻端は楔形でやや尖り、殻縁は丸みを帯びる。
　　条線は四角い胞紋からなる1列の胞紋列を伴い、殻を通して放散状に
　　配列する。
　　縦溝は殻中心をまっすぐに走り、両脇には縦溝に沿って溝の様な構造
　　が存在するように見える（470b）。
　　中心域は四角形で非常に小さく、その幅は縦溝の幅と同じくらいである。
　・採取地；大阪府南部淡輪海水浴場（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ディプロネイス属F06-02 (Diploneis sp.)

　特徴；殻面は楕円形で殻中心の殻縁は比較的強く凹入し、殻端は尖る。
　　条線は殻中心から殻端に向かって弱い収れん状、平行、放散状配列へと
　　移行する。
　　光学顕微鏡下では胞紋は観察できなかった。
　　縦溝はやや幅のあるわだち内にあり、不明瞭な線状である。
　　縦溝わだちの両脇には線状の畝が走り、殻中心では小さな中心結節となる。
　　縦溝わだちと中心結節の外側には比較的幅の広い溝様の構造が長軸方向
　　に走り、これらは殻端で幅が狭くなる以外はおおむね同じ幅で真っ直ぐ走る。
　　これらの溝状構造内には殻縁から伸びる条線が交差する(1444a)。
　　この標本は、Krammer＆Lange-Bertalot(1999)のD.didymaやD.interrupta
　　と殻中心の殻縁が凹入する点で類似するが、D.didymaと比較して殻中心の殻
　　縁の凹入が弱くない点、殻中心付近の条線の配列が平行または弱い収れんで
　　ある点、縦方向チャネル内の胞紋が甘えい明瞭ではない点で異なる。
　　また、D.interruptaとは縦方向チャネル内に長軸方向に伸びる肋が見当た
　　らない点、殻中心の殻縁の凹入が強くない点が異なる。
　　これら2種の海生の別種であると考えられる。
　殻長；55.6μm
　殻幅；最大：19.8μm　最小(中心)：14.3μm
　条線密度；8-9/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ディプロネイス属 06-04　(Diploneis splendica (Gregrey) Cleve)

　殻長；51.5μm
　殻幅；最大20.2μm
　条線密度；7.5-8.5/10μm
　胞紋密度；6.5-7.5/10μm
　特徴；殻端はやや楔形で、殻末端と殻縁は丸みを帯びる。
　　殻中心の圧縮部の殻幅は殻幅が最も広い部分の1/2程度である。
　　条線は四角い胞紋からなる1列の胞紋列を伴い、殻を通して放散状に
　　配列する。
　　縦溝は殻中心をまっすぐに走る。
　　中心域は四角形で非常に小さく、その幅は縦溝の幅と同じくらいである。
　・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ディプロネイス属F06-01 (Diploneis sp.)

　特徴；比較的大型で、殻面は披針形で中央圧縮形、殻先端は舌状である。
　　条線は殻中央では弱い収れん状で、殻端に行くに従い平行・放散状配列へと移行する。
　　条線密度は粗く、胞紋は円形で大きい。
　　軸域はやや狭く、長軸方向に真っ直ぐに伸び、軸域の両脇にはそれぞれ1列ずつ円形の胞紋が配列し、殻端
　　付近まで伸びる（677b-1）。
　　縦溝は軸域中央を走り、殻中心側端部は向かい合って同方向に頭をもたげて終わり（677b-1）、殻端側では
　　中心側端部とは反対側に少し曲がり、そのまま殻蓋へ伸びる（677c-1）。
　　中心域はやや小さい四角形である。
　殻長；84.9μm
　殻幅；最大：23.5μm　最小：14.4μm
　条線密度；4.5-5.5/10μm
　胞紋密度；5-5.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ディプロネイス属 06-06　(Diploneis splendica (Gregrey) Cleve)

　殻長；32.2μm
　殻幅；殻中心6.9μm、最大11.8μm
　条線密度；9-12/10μm
　特徴；殻端はやや楔形で、殻末端と殻縁は丸みを帯びる。
　　殻縁よりやや中央寄りには殻縁に平行に線状の畝が認められる。
　　条線は殻中心付近で平行、殻端付近では放散状に配列する。
　　縦溝は殻中心をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　縦溝の両脇には縦溝と平行に走る溝の様な構造が認められ、この構造
　　内には条線と胞紋は見られない。
　　中心域は四角形で非常に小さく、その幅は縦溝の幅と同じくらいである。
　・採取地；兵庫県南部大蔵海岸（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ディプロネイス属 06-05　(Diploneis splendica (Gregrey) Cleve)

　殻長；41.5μm
　殻幅；最大15.5μm
　条線密度；10.5-11/10μm
　特徴；殻端は楔形で尖り、殻末端と殻縁は丸みを帯びる。
　　殻縁よりやや中央寄りには殻縁に平行に線状の畝が認められる。
　　殻中心の圧縮部の殻幅は殻幅が最も広い部分の1/2以下である。
　　条線は殻中心付近で平行、殻端付近では放散状に配列する。
　　縦溝は殻中心をまっすぐに走る。
　　縦溝の両脇には縦溝と平行に走る溝の様な構造が認められ、この構造内には
　　条線と胞紋は見られない。
　　中心域は四角形で非常に小さく、その幅は縦溝の幅と同じくらいである。
　・採取地；大阪府南部淡輪海水浴場（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ディプロネイス科(Diploneidaceae)
　ディプロネイス属(Diploneis) 、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は殻中心で両殻縁が大きく凹入し、殻端は楔形である。
　・条線は殻中心から殻端に行くに従い、収れん状、平行、放散状にいこうするもの、平行から放散状
　へと移行するもの、殻を通して放散状である元と様々である。
　・縦溝両脇には幅の狭い溝のような構造が存在する。
　・中心域は縦長の四角形で小さい。
　これらの分類群は、現生では海岸域（日本海（山口県北部）、瀬戸内海（大阪府南部・兵庫県南部）、
　太平洋（和歌山県南部））で、化石では中期中新世から鮮新世の海成層で認められました。

　ディプロネイス属 06-01　(Diploneis sp.)

　殻長；47.1μm
　殻幅；中心10.2μm、最大15.8μm
　条線密度；6-7/10μm
　胞紋密度；11.5-15.5/10μm
　特徴；殻面は殻中心付近で強く圧縮され、その幅は殻幅の2/5程度まで
　　狭まる。
　　条線は2列の胞紋列を伴い、殻中心から殻端に向かって収れん状、平行、
　　放散状へと移行する。
　　軸域は狭く、両脇には軸域に沿って溝の様な構造が存在する。
　　条線は軸域両脇の溝様構造にまで伸びる。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域は四角形で小さい。
　・採取地；和歌山県南部田辺湾（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ディプロネイス属F06-03 (Diploneis sp.)

　特徴；殻面は楕円形で殻中心の殻縁はかなり強く凹入し、殻端は鈍く尖って
　　末端は丸まる。
　　条線は殻中心から殻端に向かってわずかに収れん状、平行、放散状配列
　　へと移行する。
　　光学顕微鏡下では胞紋は観察できなかった。
　　縦溝は幅の広いわだち内にあり、まっすぐな線状で、殻中心側端部は孔を
　　作って終わり、殻端側端部は末端にあ達しずに終わるように見える。
　　縦溝わだちの両脇には幅の狭い畝が走り、殻中心では小さな中心結節となる。
　　縦溝わだちと中心結節の外側には幅の狭い溝様の構造が長軸方向に走り、
　　これらは中心結節周りでは中心側に湾曲する。
　殻長32.3μm<(推定33.1μm)
　殻幅；最大：13.7μm　最小(中心)：8.1μm
　条線密度；9.5-11.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ディプロネイス属 06-02　(Diploneis sp.)

　殻長；52.0μm
　殻幅；最大17.8μm
　条線密度；5.5-6.5/10μm
　胞紋密度；14.5-15.5/10μm
　特徴；殻面は殻中心付近で強く圧縮される。
　　条線は2列の胞紋列を伴い、殻中心から殻端に向かって収れん状、平行、
　　放散状へと移行する。
　　軸域は狭く、両脇には軸域に沿って溝の様な構造が存在する。
　　条線は軸域両脇の溝様構造にまで伸びる。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域は狭く、四角形である。
　・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm