デルフィネイス属Top

　デルフィネイス属 01
　(Delphineis surirella (Ehrenberg) Andrews)

　特徴；殻面は楕円形で平坦、殻端は楔形で末端は
　　丸みを帯びる。
　　胞紋は円形または丸みを帯びた四角形で胞紋列を
　　作り、放散状に配列し、殻端では軸域末端を取り巻
　　くように配列する。
　　軸域は狭いまたはやや狭く、殻中央を直線状にまっ
　　すぐに走り、端部は幅が若干広がり、殻端には達し
　　ずに終わる。
　　以上の特徴はTomas(1997)のDelphineis surirella
　　とほぼ一致する。
　　中新世以降の海成層から化石としてしばしば産出する。
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　【上の写真の標本】
　殻長；26.8μm
　殻幅；14.1μm
　胞紋列密度；9-10.5/10μm
　胞紋密度；8.5-10.5/10μm
　　軸域はやや幅があり、末端付近で幅が広がり若干
　　へこむように見える。
　・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
　【下の写真の標本】
　殻長；20.5μm
　殻幅；13.5μm
　胞紋列密度；10.5/10μm
　胞紋密度；8.5-9.5/10μm
　　胞紋は横長の楕円形または円形である。
　　軸域は狭く直線状に殻中央を走り、軸域末端は幅
　　が広がって終わり、殻末端には達しない。
　・採取地；山口県北部油谷湾（日本海）

　このページはフラジラリア亜綱(Fragilariophycidae) ラフォネイス目(Rhaphneidales) ラフォネイス科
　(Rhaphoneidaceae) デルフィネイス属(Delphineis)の画像を紹介します。
　デルフィネイス属は海域に見られる珪藻です。浮遊性のものでは長い鎖状の群体を作り、砂表面に付着
　するものはおそらく短い群体を作ると考えられています。
　デルフィネイス属の殻面は平坦で、長く伸びたり、楕円形や円形で、殻蓋の深さは浅いです。
　ラフォネイス属と様相が似ていますが、両殻端に小孔域見られません。
　デルフィネイス属の画像は、本頁以外に化石珪藻のページにもあります。

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