ユーノティア属06

　ユーノティア属 06-01　(Eunotia sp.)

　殻長；24.2μm
　殻幅；最大 6.2μm
　条線密度；14-16.5/10μm
　特徴；殻は直線状で背腹性を持つ。
　　背側殻縁には小さな波うちが2回認められ、腹側殻
　　縁は直線状である。
　　殻端は若干背側に反り返るように幅が広がる。
　　条線は背側が突出する部分で放散状になる以外は
　　平行に配列する。
　　縦溝は非常に短く、腹側殻縁から殻端に向かって
　　存在する。
　・採取地；茨城県南部霞ケ浦（海跡湖）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ユーノティア属 06-03　(Eunotia sp.)

　殻長；35.0μm
　殻幅；最大 10.0μm
　条線密度；9.5-12.5/10μm
　特徴；殻面は背腹性を持つ。
　　背側殻縁は殻中心付近では直線状で殻端付近で嘴形となる。
　　腹側殻縁は殻中心付近でから中心方向に若干湾曲する。
　　殻端は丸みを帯びる。
　　条線はおおむね平行に配列し、その間隔はややばらつきがある。
　　条線密度は殻端に近づくにつれ細かくなる。
　　殻面観で縦溝は光学顕微鏡下ではほとんど認識できない。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

ユーノティア属06
　　　　Eunotia sp.

ページ作成および更新情報
　作成日：2017.09.30
　最終更新：2017.09.30　

　＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
　　ご了承ください。

　ユーノティア亜綱(Eunotiophycidae) ユーノティア目(Eunotiales) ユーノティア科 (Eunotiaceae)
　ユーノティア属(Eunotia) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻端は嘴形または背側に反り返る。
　・殻中心付近の両殻縁は平行であることが多い。
　・腹側殻縁は殻内側方向に弧状に湾曲するものから直線状のものまで変化に富む。
　・殻面観で縦溝は非常に短く、腹側殻縁から殻端に向かって伸びる。
　この分類群はいくつかの種の複合であると思われます。
　この分類群は淡水域（河川（北海道東部）、湖沼（茨城県南部））で認められました。

参考文献；
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・田中正明, 2002. 日本淡水産動植物プランクトン図鑑, 名古屋大学出版会.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　ユーノティア属 06-02　(Eunotia sp.)

　殻長；19.1μm
　殻幅；最大 6.6μm
　条線密度；12-16.5/10μm
　特徴；殻面は太い直線状で背腹性を持つ。
　　殻幅はおおむね一定である。
　　殻中心付近で両殻縁は同方向に弧状に曲がる。
　　殻端は若干背側に反り返る。
　　条線は平行に配列し、殻端に近づくにつれその密度は細かくなる。
　　縦溝は腹側殻縁に存在し、非常に短い。
　　田中（2002）のEunotia pectinalis var. minorに類似する。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ユーノティア属 06-04　(Eunotia sp.)

　殻長；48.0μm
　殻幅；最大 8.6μm
　条線密度；10.5-15/10μm
　特徴；殻面は背腹性を持つ線形で、両殻縁は殻中心付近ではおおむね
　　平行である。
　　腹側はほぼ直線状で、背側殻縁は殻端で嘴形となる。
　　このため殻幅は殻中心付近より殻端の方が狭まくなる。
　　条線はおおむね平行に配列し、その間隔はややばらつきがある。
　　条線密度は殻端に近づくにつれ細かくなる。
　　殻面観で縦溝は非常に短く、腹側殻縁から殻端に向かって伸びる。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm