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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Yanagisawa, Y. and Akiba, F.,1990. Taxonomy and phylogeny of the three marine diatom genera,
　　Crucidenticula, Denticulopsis and Neodenticula. 地質調査所月報, 41, 197-301.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　デンティクロプシス属01-01 (Denticulopsis lauta (Bailey) Simonsen)
　特徴；殻面は線形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　胞紋は細かく、五点形配列をする。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴い、等間隔に配列する（1118b）。
　　basal ridgeを伴わない擬隔壁（第2擬隔壁）は認められない。
　　隣り合う2本の擬隔壁間の両殻縁には1つずつ短い周縁肋が認められる（1118b・c）。
　　殻端には少なくとも1本の殻端擬隔壁が認められる（1118c）。
　　以上の特徴は、Yanagisawa and Akiba(1990)に記載されているDenticulopsis lautaと一致する。
　殻長；27.5μm
　殻幅；3.9μm
　胞紋密度；20-23/10μm
　擬隔壁密度；4-4.5/10μm
　・採取地；茨城県北部5(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　デンティクロプシス属01-08 (Denticulopsis sp.)
　特徴；殻面は楕円形で、殻端は丸味を帯びる。
　　胞紋は殻全体に存在し、擬隔壁の両脇に1列ずつ配列する以外はその配列に目立った規則性はない(2210c)。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴い(第一擬隔壁)、等間隔に配列する(2210b・c)。
　　basal ridgeを伴わない擬隔壁（第2擬隔壁）はない(2210b・c)。
　　擬隔壁間の殻縁には短い周縁肋(fibuleまたはmarginal ridge)が1本ずつ存在する。
　　Denticulopsis lautaよりも胞紋密度が粗いが、それ以外の特徴は一致する。
　殻長；15.3μm
　殻幅；6.5μm
　胞紋密度；15.5-18.5/10μm
　擬隔壁密度；4.5/10μm
　・採取地；宮城県三陸地方(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2024.02.26　更新

　デンティクロプシス属01-09 (Denticulopsis sp.)
　特徴；殻面は細長い楕円形で、殻端は丸味を帯びる。
　　胞紋は殻全体に存在し、その配列に目立った規則性はない(2213b)。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴い(第一擬隔壁)、等間隔に配列する(2213a)。
　　basal ridgeを伴わない擬隔壁（第2擬隔壁）はない(2213a)。
　　擬隔壁間の殻縁には短い周縁肋(fibuleまたはmarginal ridge)が1本ずつ
　　存在する。
　　Denticulopsis lautaよりも胞紋密度が粗いが、それ以外の特徴は一致する。
　殻長；19.5μm
　殻幅；5.8μm
　胞紋密度；16-19/10μm
　擬隔壁密度；4/10μm
　・採取地；宮城県三陸地方(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科
　(Bacillariaceae) デンティクロプシス属(Denticulopsis) D. lauta を掲載します。
　・殻形は線形もしくは細長い楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　・胞紋密度は細かく、殻全体を通して認められる。
　・第2擬隔壁は認められない。
　・隣り合う2本の擬隔壁間の両殻縁には短い周縁肋が1つずつ存在する。
　このページに掲載されている標本は宮城県三陸地域・茨城県北部・中部の堆積層から採取した個体です。

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　デンティクロプシス属01-05 (Denticulopsis sp.)
　特徴；殻面は楕円形で、殻端はやや尖る。
　　胞紋は殻中心付近では5点型配列をするが、殻端では擬隔壁両脇に１列ずつである(1442a)。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴い、等間隔に配列する。
　　basal ridgeを伴わない擬隔壁（第2擬隔壁）はない。
　　この標本は殻縁に目立たない非常に短い周縁肋が存在する。
　　この標本は胞紋密度がやや粗い点と擬隔壁密度が細かい点を除いておおむねDenticulopsis
　　lautaと一致する。
　殻長；10.3μm
　殻幅；3.7μm
　胞紋密度；19-20.5/10μm
　擬隔壁密度；6-6.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　デンティクロプシス属01-04 (Denticulopsis sp.)
　特徴；殻面は細長い楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　胞紋は殻全体に存在し、その密度は細かい(1436b)。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴い、等間隔に配列する。
　　basal ridgeを伴わない擬隔壁（第2擬隔壁）はない。
　　隣り合う2本の擬隔壁間の殻縁には1つずつ短い周縁肋が認められる(1436b)。
　殻長；10.3μm
　殻幅；3.7μm
　胞紋密度；19-20.5/10μm
　擬隔壁密度；6-6.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。