デンティクロプシス属14

　デンティクロプシス属14-02　 (Denticulopsis praekatayamae Yanagisawa and Akiba)
　特徴；殻面はは細長い楕円形で、殻端は丸まる。
　　胞紋は擬隔壁の両脇に散在的に認められる(2050b)。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴う擬隔壁（第一擬隔壁）とbasal ridgeを伴わない擬隔壁（第二擬隔壁）の両方が
　　存在し、第一擬隔壁間には1-2本の第二擬隔壁がある(2050a・b)。
　　2本の隣り合う擬隔壁間の両殻縁にはそれぞれ1本ずつ非常に短い周縁肋が存在する(2050a)。
　　この標本はYanagisawa＆Akiba（1990)のDenticulopsis praekatayamae と特徴が一致する。
　殻長；17.4μm<
　殻幅；5.1μm
　擬隔壁密度；5.5/10μm
　・採取地；山形県村上地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科
　(Bacillariaceae) デンティクロプシス属(Denticulopsis) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻は比較的頑丈である。
　・胞紋は明瞭でかつ散在的で、目立った規則性はない。
　・擬隔壁はbasal ridgeを伴う擬隔壁(第一擬隔壁)とbasal ridgeを伴わない擬隔壁（第二擬隔壁）両方有る。
　・周縁肋(fibula/marginal rib)は非常に短い。
　以上の特徴はDenticulopsis praekatayamae Yanagisawa and Akibaの特徴と合うように思われます。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地域・山形県村上地域の堆積層から採取した個体です。

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Yanagisawa, Y. and Akiba, F.,1990. Taxonomy and phylogeny of the three marine diatom genera,
　　Crucidenticula, Denticulopsis and Neodenticula. 地質調査所月報, 41, 197-301.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　デンティクロプシス属14-01　 (Denticulopsis praekatayamae Yanagisawa and Akiba)
　特徴；殻面はは細長い楕円形で、殻端は丸まる。
　　胞紋は擬隔壁の両脇に散在的に認められる。
　　擬隔壁はbasal ridgeを伴う擬隔壁（第一擬隔壁）とbasal ridgeを伴わない擬隔壁（第二擬隔壁）の両方が
　　存在し、第一擬隔壁間には1-2本の第二擬隔壁がある(2150b・c)。
　　2本の隣り合う擬隔壁間の両殻縁にはそれぞれ1本ずつ非常に短い周縁肋が存在する(2150a)。
　　この標本はYanagisawa＆Akiba（1990)のDenticulopsis praekatayamae と特徴が一致する。
　殻長；16.4μm<
　殻幅；5.2μm
　擬隔壁密度；6.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

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バシラリア目(Bacillariales)　
　バシラリア科(Bacillariaceae)　
　　デンティクロプシス属　
　　　(Denticulopsis)　
　　　01(D. lauta)　
　　　02(D. hyalina)　
　　　04　
　　　05(D. praedimorpha)　
　　　06(D. crassa)　
　　　07(D. simonsenii)　
　　　08(D. vulgaris)　
　　　09　
　　　10　
　　　11(D. hustedtii)　
　　　12　
　　　13(D. praehyalina)　
　　　14(D. praekatayamae)　
　　　15(D. ichikawae)　
　　　16(D. praelauta)　