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珪藻綱
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ビドゥルフィア亜綱
　トリケラチウム目
　　トリケラチウム科
　　・トリケラチウム属
　　　01(T.favus)
　　　02(T.dubium)
　　　03(Triceratium sp.)
　　　04(Triceratium sp.)
　　・アウリスクス属
　　　珪藻統合01(Auliscus sp.)
　　・プレウロシラ属
　　　01(Pleurosira sp.)
　　ユーポディスクス科
　　・オドンテラ属
　　・トリエレス属
　　プラジオグランマ科
　　・プラジオグランマ属
　ビドゥルフィア目
　　ビドゥルフィア科
　　・ビドゥルフィア属
　　・ヒドロセラ属
　　・イストミア属
　　・トリゴニウム属
　ヘミアウルス目
　　ヘミアウルス科
　　・ユーカンピア属
　　・ヘミアウルス属

　タラシオシラ亜綱
　コシノディスクス亜綱
　リソデスミウム亜綱
　キマトシラ亜綱
　リゾソレニア亜綱
　キートケロス亜綱
　フラジラリア亜綱
　ユーノティア亜綱
　バシラリア亜綱
　珪藻綱不明分類群

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　トリケラチウム属 01-02　(Triceratium favus Ehrenberg)

　殻長（一辺）；53.2-53.7μm
　胞紋密度；1.5/10μm
　特徴；殻面は四角形で各辺は緩やかに殻中心方向
　　に湾曲する。
　　殻面の各角には大きい管状の突起が存在する（下
　　の写真）。
　　胞紋はほとんど六角形の多角形で、隣り合う胞紋
　　同士は密着する。
　　殻縁には殻縁に沿って横に長い歪な短い線状の突
　　起が並ぶ。
　　この突起の端部に焦点があっている場合、突起の中
　　央付近にはスリット状の孔が存在し、焦点深度が変
　　化すると円形の孔となる（下の写真）。
　　上記のトリケラチウム属01-01の標本とは胞紋の様
　　相が異なるように見える。異なる種の可能性がある。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　トリケラチウム属 01-03　(Triceratium favus Ehrenberg)

　殻長（一辺）；106.8μm
　胞紋密度；1.5-2/10μm
　小孔密度；11.5-13/10μm
　特徴；殻面は三角形で各頂点には大きい管状の突
　　起が存在する（下の写真）。
　　胞紋は大きく多角形でほとんどのものが六角形で、
　　隣り合う胞紋同士は密着する。
　　胞紋内には小孔が存在し、これらは放散状に配列
　　する（中・下の写真）。
　　胞紋内のこれらの小孔は篩盤と呼ばれる。
　・採取地；茨城県北部会瀬港（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×500（上・中の写真）、×1000（下の写真）　
　・スケールバーは白抜き線は50μm、黒実線は10μm

ページ作成および更新情報
　作成日：2017.09.30
　最終更新：2017.09.30　

トリケラチウム属01
　　 Triceratium favus

　ビドゥルフィア亜綱(Biddulphioophycidae) トリケラチウム目(Triceratiales) トリケラチウム科
　(Triceratiaceae) トリケラチウム属(Triceratium) T. favusを掲載します。
　この分類群は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は四角形または三角形で、殻面の各角には大きい管状の突起がある。
　・胞紋は多角形で、互いに隣接し、殻を通してその密度はおおむね変化は無い。
　・殻縁には短い線状の突起が並微、抗突起にはスリット状の孔が存在する。
　以上の特徴は千原・村野（1997）のTriceratium favusとほぼ一致します。
　 これらの分類群は海域（太平洋（茨城県北部））で認められました。

参考文献；
　・千原・村野,1997. 日本産海洋プランクトン検索図説, 東海大学出版.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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　トリケラチウム属 01-01　(Triceratium favus Ehrenberg)

　殻長（一辺）；102.3-103.3μm
　胞紋密度；1.5/10μm
　小孔密度；15.5-18.5/10μm
　特徴；殻面は四角形で各辺は緩やかに殻中心方向
　　に湾曲する。
　　殻面の各角には大きい管状の突起が存在する（中
　　の写真）。
　　胞紋はほとんど六角形の多角形で、隣り合う胞紋
　　同士は密着する（上・下の写真）。
　　胞紋内には小孔が存在し、これらは規則的な配列
　　を持たない。これらは篩盤である（下の写真）。
　　Triceratium favus f. quadratum (Grunow) Hustedt
　　とする研究もあります。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×500（上・中の写真）、×1000（下の写真）　
　・スケールバーは白抜き線は50μm、黒実線は10μm