コシノディスクス属01

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 珪藻綱
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コシノディスクス亜綱
　クリサンテモディスクス目
　　クリサンテモディスクス科
　　・クリサンテモディスクス属
　メロシラ目
　　メロシラ科
　　・メロシラ属
　　ステファノピキシス科
　　・ステファノピキシス属
　　ヒアロディスクス科
　　・ヒアロディスクス属
　　ヒアロディスクス科
　　　不明分類群
　パラリア目
　　パラリア科
　　・パラリア属
　アウラコセイラ目
　　アウラコセイラ科
　　・アウラコセイラ属
　オルトセイラ目
　　オルトセイラ科
　　・オルトセイラ属
　コシノディスクス目
　　コシノディスクス科
　　・コシノディスクス属
　　　珪藻統合01(C.marginatus?)
　　　02(Coscinodiscus sp.)
　　　珪藻統合03(Coscinodiscus sp.)
　　ヘミディスクス科
　　・アクチノキクルス属
　　・アツペイティア属
　　ヘリオペルツス科
　　・アクチノプチクス属
　アステロランプラ目
　　アステロランプラ科
　　・アステロムファラス属
　アラクノイディスクス目
　　アラクノイディスクス科
　　・アラクノイディスクス属

　タラシオシラ亜綱
　ビドゥルフィア亜綱
　リソデスミウム亜綱
　キマトシラ亜綱
　リゾソレニア亜綱
　キートケロス亜綱
　フラジラリア亜綱
　ユーノティア亜綱
　バシラリア亜綱
　珪藻綱不明分類群

　コシノディスクス属 F01-04
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻は比較的小型で、殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋密度は粗く、殻中心付近は特に胞紋サイズが大きい。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋は円形で、ここに独立して存在する。
　　胞紋間の骨格には小孔が認められる。
　　周縁域には短い条線が放散状に配列する。
　殻径；25.7μm
　胞紋密度；3-4/10μm
　周縁部条線密度；4/10μm
　周縁域の幅；2.1μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 F01-03
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋密度は粗く、殻中心付近は特に胞紋サイズが大きい。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋の殻外側外形は多角形で、孔は円形である（85b）。
　　胞紋間の骨格には小孔が認められる。
　　周縁域は比較的幅広で、短い条線が放散状に配列する。
　　85bは殻外側に、85cは殻内側に焦点があっている。
　殻径；43.9μm
　胞紋密度；3-3.5/10μm
　周縁部条線密度；5/10μm
　周縁域の幅；3.2μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 F01-06
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋密度は粗く、殻周縁付近で若干密度が細かくなる。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋は円形で、胞紋内には花紋（velum）が認められる。
　　周縁域には短い条線が放散状に配列する。
　殻径；34.6μm
　胞紋密度；殻面：3-4.5/10μm　殻周縁部：4-4.5/10μm
　周縁部条線密度；5.5-6.5/10μm
　周縁域幅；1.6μm
　・採取地；北海道東部1-1(中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス亜綱(Coscinodiscophycidae) コシノディスクス目(Coscinodiscales) コシノディスクス科
　(Coscinodiscaceae)　コシノディスクス属(Coscinodiscus) のうち、C. marginatus またはこの種に類似した
　標本を紹介します。この分類群は主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・円形で殻面はほとんど平坦である。
　・胞紋サイズは大きく、その配列に目立った規則性は無い。
　・胞紋間の骨格に小孔が認められることがある。
　・殻周縁には放散状に短い条線が存在する。
　これらの分類群は現生では海域（太平洋（茨城県北部）・瀬戸内海（大阪府南部・兵庫県南部））で、化石では
　中新世から鮮新世の海成層から産出しました。

　コシノディスクス属 01-01 (Coscinodiscus sp.)

　殻径；42.5μm
　胞紋密度；中心付近：5/10μm　周縁付近：5.5-6/10μm
　特徴；殻は円形で、殻周縁に短い条線が放散状に配列する。
　　胞紋は多角形で比較的大きく、その密度は殻周縁で若干細かくなる。
　　胞紋間の骨格には小孔がみられることがある。
　　Tomas（1997）のCoscinodiscus marginatusと特徴が類似する。
　・採取地；大阪府南部淡輪海水浴場（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 01-02 (Coscinodiscus sp.)

　殻径；51.4μm
　胞紋密度；中心付近：3.5-5/10μm　周縁付近：6.5-7.5/10μm
　特徴；殻は円形で、殻周縁に短い条線が放散状に配列する（上の写真）。
　　胞紋は多角形で比較的大きく、その密度は殻周縁で若干細かくなる。
　　胞紋間の骨格には小孔がみられることがある。
　　Tomas（1997）のCoscinodiscus marginatusと特徴が類似する。
　・採取地；兵庫県南部須磨海岸（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 F01-02
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻面は円形で、若干レンズ状に隆起する。
　　胞紋密度は非常に粗く、殻全体を通してほとんど変わらない。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋内には中心に複数の小孔とその周りに放散状の短いスリットからなる
　　花紋（velum）が認められる（905c）。
　　905aは殻内側に、905cは殻外側に焦点があっている。
　殻径；41.5μm
　胞紋密度；2-2.5/10μm
　周縁域の幅；4.24μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 F01-01
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻は大型で、殻面は円形で、ほぼ平坦である。
　　胞紋密度は粗く、殻周縁付近で徐々に細かくなる。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋間の骨格には小孔が認められる。
　　この標本の周縁域は比較的狭い。
　殻径；60.7μm
　胞紋密度；殻面：3-4.5/10μm　殻周縁部：5.5-7.5/10μm
　殻周縁部条線密度；7.5-10/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　コシノディスクス属 F01-05
　（Coscinodiscus marginatus Ehrenberg）

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋密度は非常に粗く、殻周縁付近で若干密度が細かくなる。。
　　胞紋の配列は規則性を持たない。
　　胞紋は円形で、ここに独立して存在する。
　　胞紋内には不明瞭であるが、花紋（velum）が認められる。
　　周縁域の幅は広く、短い条線が放散状に配列する。
　殻径；43.3μm
　胞紋密度；殻面：2.5-3.5/10μm　殻周縁部：3.5-4.5/10μm
　周縁部条線密度；5.5-6.5/10μm
　・採取地；北海道東部1-4(中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm