ビドゥルフィア亜綱不明未同定分類群03

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　ビドゥルフィア亜綱不明・未同定分類群 03-01

　特徴；殻面は三角形で、各辺は中心方向に弱く弧状に凹入する。
　　殻端（頂点）付近は若干隆起する。
　　胞紋は丸みを帯び、規則的な配列は認められない（895c）。
　　殻中心付近には細長い楕円形の孔が認められる（895c白矢印）。
　　これは唇状突起である。
　　殻面を横断する3つ擬隔壁が存在する（895b・c黒矢印）。
　　帯片には各頂点から短い隔壁が伸びる（895a）。
　　この標本は3つの頂点とも破損しているため、擬眼点または眼点の有無は
　　不明である。
　　この標本は殻中心付近に唇状突起が存在する点、帯片の各頂点に短い
　　隔壁が認められる点と殻中心に唇状突起が存在する点でトリゴニウム属
　　(Trigonium)と一致するが、この標本は大きい唇状突起が1つであるのに対
　　して後者は小さい唇状突起がが複数個密集する点が異なる。
　殻長；1辺の長さ：36.6μm
　胞紋密度；3.5-5/10μm
　胞紋サイズ；0.77-2.2μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　このページではビドゥルフィア亜綱(Biddulphiophycidae) のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
　・殻面は三角形で、殻端（頂点）付近は隆起する。
　・胞紋は歪な円形で、個々に独立して存在し、配列には規則性は無い。
　・殻中心付近には細長い楕円形の孔(唇状突起)が存在する。
　・殻端（頂点）付近を区切るように隔壁が認められる。
　・帯片には頂点から伸びる短い隔壁が認められる。
　このページに掲載されている標本は千葉県北部の堆積層から採取した個体です。