タラシオシラ属06

　タラシオシラ属 06-02 (Thalassiosira sp.)

　特徴；殻面は円形で、ほぼ平坦である。
　　胞紋は多角形で、やや直線的もしくは偏心的に配列する。
　　殻周縁近くで急激に胞紋サイズが変化する（957c）。
　　殻周縁部にはチューブ状の突起が環状にほぼ等間隔に配列する（957a）。
　　殻中心付近には1つの小さな胞紋が認められる（957c）。
　　周縁部突起の環状のやや内側に他の胞紋とは焦点深度の異なるものが
　　認められる（957a・c矢印）。焦点深度によっては細長い形に見える。
　　これは唇状突起と考えられる。
　殻径；21.6μm
　胞紋密度；殻面：5.5-7.5/10μm　殻周縁：15.5-18.5/10μm
　周縁部突起密度；3/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

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タラシオシラ目
　(Thalassiosirales)
　タラシオシラ科
　　(Thalassiosiraceae)
　　タラシオシラ属　
　　　(Thalassiosira)
　　　01(T. antiqua)　
　　　02(T. burckliana?)　
　　　03(T. convexa?)　
　　　04(T. fraga)
　　　06　
　　　07　
　　　08(T. nordenskioeldii)
　　　09(T. nidulus)　
　　　11(T. mediaconvexa?)
　　　12　
　　　13　
　　　14(T. grunowii)　
　　　15　
　　　16　
　　　18
　　　珪藻統合02(T. eccentrica)
　　　20　
　　　21　
　　　23　
　　　24　
　　　25　
　　　26　
　　　27(T. marjamica)　
　　　28　
　　　29(T. singularis)　
　　　30 　

　タラシオシラ属 06-03 (Thalassiosira sp.)

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋は多角形で、やや直線的もしくは偏心的に配列する。
　　殻周縁近くで急激に胞紋サイズが変化する（965b）。
　　殻周縁部には突起が環状にほぼ等間隔に配列する（965c）。
　　殻中心付近には1つの小さな胞紋が認められる（965b）。
　　周縁部突起の環状のやや内側に他の胞紋とは焦点深度の異なるものが
　　認められる（965b・c矢印）。焦点深度によっては細長い形に見える。
　　これは唇状突起と考えられる。
　殻径；16.0μm
　胞紋密度；殻面：7-9/10μm　殻周縁：16-18.5/10μm
　周縁部突起密度；3.5-4/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
　(Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)のうち、
　以下の特徴を持つものを紹介します。
　・殻面観は円形でほぼ平坦である。
　・胞紋は多角形で偏心的に配列する。
　・殻周縁付近で胞紋サイズは急激に小さくなる。
　・殻中心には1つの小さな胞紋が存在する。
　・殻周縁部の胞紋サイズ急激に変化する境界付近にチューブ状の突起が環状に配列する。
　・チューブ状突起の環状列のやや内側に1つのチューブ状突起が認められる。
　このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層露頭の岩石から採取した個体です。

　タラシオシラ属 06-01 (Thalassiosira sp.)

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋は多角形で、中心付近ではやや直線的もしくは若干の偏心的に、
　　周縁付近ではやや放散状に配列する。
　　殻周縁近くで急激に胞紋サイズが変化する（970b）。
　　殻周縁部にはチューブ状の突起が環状にほぼ等間隔に配列する
　　（970b）。
　　殻中心付近には1つの小さな胞紋が認められる（970a）。
　殻径；29.7μm
　胞紋密度；殻面：5.5-6.5/10μm　殻周縁：16.5-18/10μm
　周縁部突起密度；3-3.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　タラシオシラ属 06-04 (Thalassiosira sp.)

　特徴；殻面は円形で、若干隆起する。
　　胞紋は多角形で、やや直線的もしくは偏心的に配列する。
　　殻周縁近くで急激に胞紋サイズが変化する（946c）。
　　殻周縁部には突起が環状にほぼ等間隔に配列する（946b）。
　　殻中心付近には1つの小さな胞紋が認められる（946a）。
　　周縁部突起の環状のやや内側に他の胞紋とは焦点深度が異なり、
　　形が細長い物が認められる（946c矢印）。これは異なる焦点深度では
　　チューブ状の突起として観察できる（946a矢印）。前者は殻内側の唇状
　　構造、後者は殻外側開口部と考えられる。
　殻径；23.2μm
　胞紋密度；殻面：6-6.5/10μm　殻周縁：16-18/10μm
　周縁部突起密度；2.5-3.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au