タラシオシラ属28
　 　Thalassiosira sp.

　　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
　(Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)のうち、
　以下の特徴を持つものを紹介します。
　・殻面は円形である。
　・殻面の胞紋配はやや直線的に配列はする。
　・殻周縁には小さい粒状突起が環状に配列し、比較的密である。
　・唇状突起は殻周縁部に2個存在し、互いに137-180°の角をなす。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地域の堆積層から採取した個体です。

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参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　タラシオシラ属 28-02 （Thalassiosira sp.）

　特徴；胞紋は束状かつ放散状で、殻周縁付近では偏心的に配列し、殻中心
　　付近では配列は不明瞭となる(2196b)。
　　殻周縁には小さい粒状突起が環状に並び、概ね等間隔である(2196b)。
　　殻周縁には唇状突起が2個存在し、それらのなす角度は173.5°である
　　(2196a)。
　　殻中心には少なくとも2個の小孔が存在する。
　殻径；29.7μm
　胞紋密度；9.5-12/10μm
　殻周縁突起密度；7-8/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

ページ作成および更新情報
　作成日：2023.10.26
　最終更新：2024.02.24 NEW　

　タラシオシラ属 28-03 （Thalassiosira sp.）

　特徴；胞紋は偏心的に配列し、殻中心付近ではやや直線状となる(2164-
　　comb)。
　　殻周縁には短い条線が放散状に配列する(2164-comb・a)。
　　唇状突起は殻周縁に2個存在し、それらのなす角度は180°程度である。
　殻径；34.0μm
　胞紋密度；9.5-11.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm
　・2164-combは焦点深度合成写真です。

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　タラシオシラ属 28-01 （Thalassiosira sp.）

　特徴；胞紋は偏心的に配列し、その密度は殻周縁に行くに従い細かくなる
　　(2166b)。
　　殻周縁には短い条線が放散状に配列する(2166b)。
　　殻周縁には小さい粒状突起が環状に並び、それら間隔は比較的短い
　　(2166b)。
　　殻周縁には唇状突起が2個存在し、それらのなす角度は137°である
　　(2166a)。
　殻径；23.7μm
　胞紋密度；9.5-13.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm