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タラシオシラ属08
Thalassiosira nordenskioeldii
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  バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
 (Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)の
 Thalassiosira nordenskioeldiiを紹介します。
  この分類群は以下の特徴を持っています。
 ・殻面は円形で隆起し、中心は若干沈降する。
 ・殻周縁から半径の1/4程度の位置に太く明瞭なチューブ状突起が中心方向から殻周縁の方向に向
  かって伸びる。
 ・このチューブ状突起の先端はラッパ状に広がる
 ・胞紋は殻全体に認められ、放散状に配列するが、中心付近で配列は不明瞭である。
 ・殻中心には1つのチューブ状の突起が認められる。
 これらの特徴は、下記の参考文献のSancetta(1982)とTomas(1997)に記載されているThalassiosira
 nordenskioeldii Cleveの特徴と一致し、同文献のplate5-8の写真、また、Akiba(1985)のplate5-8
 の写真とも類似しています。
 このページに掲載されている標本は千葉県北部・新潟県中部の堆積層から採取した個体です。
 タラシオシラ属 08-01Thalassiosira nordenskioeldii Cleve)

 特徴;殻面は円形で、隆起し、中心が若干沈降する。
  胞紋は殻全体に認められ、放散状に配列する(302b)。
  殻中心には1つのチューブ状突起が認められる。
  殻周縁から半径の約1/4の位置に明瞭な太いチューブ状突起が中心方
  向から殻周縁方向に向かって伸びる。
  このチューブ状突起は環状に配列し、その先端はラッパ状に広がる
  (302b)。
  殻周縁部には平坦な周縁域が存在し、短い条線が放散状に配列する。
 殻径;24.7μm
 周縁部条線密度;18-19.5/10μm
 胞紋密度;殻面中心:12.5-13.5/10μm 殻周縁:15.5-17.5/10μm
 周縁部突起密度;3/10μm
 周縁部突起間距離;2.4-3.5μm
 ・採取地;千葉県北部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μm
タラシオシラ属(Thalassiosira nordenskioeldii)
タラシオシラ属(Thalassiosira nordenskioeldii)

タラシオシラ属(Thalassiosira nordenskioeldii)
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Thalassiosira nordenskioeldii
 タラシオシラ属 08-02Thalassiosira nordenskioeldii Cleve)

 特徴;殻面は円形で、周縁部に対して中心部が隆起する。
  胞紋は放散状に配列する。
  殻中心には1つのチューブ状突起が認められ、これは他の胞紋と焦点
  深度が異なることで光学顕微鏡でも見分けがつく。
  殻周縁から半径の約1/4程度の位置に明瞭なチューブ状突起が環状に
  配列し、この環状列内のチューブ状突起間の1つには唇状突起が存在
  する。
  これらは中心方向から殻周縁方向に向かって伸びる。
 殻径;17.6μm
 胞紋密度;15.5-17.5/10μm
 周縁部突起間距離;2.5-4.6μm
 ・採取地;新潟県中部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μm
 *分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
  ご了承ください。
ページ作成および更新情報
 作成日:2016.06.30
 
最終更新:2019.06.30 
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タラシオシラ目
 (Thalassiosirales)
 タラシオシラ科
  (Thalassiosiraceae)
  タラシオシラ属 
   (Thalassiosira)
   01(T. antiqua) 
   02(T. burckliana?) 
   03(T. convexa?) 
   04(T. fraga)
   06 
   07 
   08(T. nordenskioeldii)
   09(T. nidulus) 
   11(T. mediaconvexa?)
   12 
   13 
   14(T. grunowii) 
   15 
   16 
   18
   珪藻統合02(T. eccentrica)
   20 
   21 
   23 
   24 
   25 
   26 
   27(T. marjamica) 
   28 
   29(T. singularis) 
   30  
Thalassiosira nordenskioeldii

参考文献;
  ・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in the Nankai trough and Japan
   trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for Middle-to-High latitudes of
   the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87, 393-481.
  ・南雲 保,鈴木秀和,佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
  ・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
  ・Sancetta, C., 1982. Distribution of diatom species in surface sediments of the Bering and Okhotsk sea.;
   Micropaleontology, 28, 221-257.
  ・Tomas, C. R., 1997. Identifying marine phytoplankton., Academic press.



                                            製作者:NaCl & Au
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珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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 (Bacillariophytina)
チュウカンケイソウ綱
 (Mediophyceae)