タラシオシラ属20
　 Thalassiosira sp.

　　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
　(Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)のうち、
　以下の特徴を持つものを紹介します。
　・殻形は円形で、周縁部付近には突起が環状に配列し、これらは等間隔である。
　・周縁部チューブ状突起の基部はやや広がる。
　・胞紋は胞紋列を作り、3斜方向に直線状に配列する。
　・周縁部突起はチューブ状で、基部がやや広がる形態を持つ。
　・チューブ状突起の環状列より内側の胞紋密度は一定で、環状列より外側では急激に密度が細かく
　　なる。
　・殻周縁部には短い条線が放散状に配列する。
　・殻中心には1つのチューブ状突起が認められる。
　このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。

　タラシオシラ属 20-01 （Thalassiosira sp.）

　特徴；殻面は円形で、殻周縁部は平坦で、短い条線が放散状に配列する。
　　殻面は周縁部に対して若干隆起する。
　　胞紋は多角形で胞紋列を作り、3斜方向に直線状に配列する。
　　殻周縁部付近にはチューブ状の突起が環状に等間隔に配列する。
　　周縁部チューブ状突起は基部がやや広がる。
　　チューブ状突起の環状列より内側では胞紋密度は一定である。
　　殻中心にはチューブ状の突起が一つ認められる。
　殻径；44.3μm
　周縁部条線密度；10.5-11.5/10μm
　胞紋密度；6.5-7/10μm
　周縁突起密度；3.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

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参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.　
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

　タラシオシラ属 20-02 （Thalassiosira sp.）

　特徴；殻面は円形で、殻表面は若干うねる。
　　殻周縁部は平坦で、短い条線が放散状に配列する。
　　殻面は周縁部に対して若干隆起する。
　　胞紋は多角形で胞紋列を作り、3斜方向に直線状に配列する。
　　殻周縁部付近にはチューブ状の突起が環状に等間隔に配列する。
　　周縁部チューブ状突起は基部がやや広がる。
　　チューブ状突起の環状列より内側では胞紋密度は一定で、環状列より外側
　　では内側と比べて急激に胞紋密度が細かくなる。
　　殻中心にはチューブ状の突起が一つ認められる。
　殻径；41.4μm
　周縁部条線密度；11-11.5/10μm
　胞紋密度；7.5-8/10μm
　周縁突起密度；3-3.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm