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作成日：2017.09.30
最終更新：2020.04.22 更新
スタウロネイス属 03-03 (Stauroneis smithii Grunow)
殻長；28.9μm
殻幅；7.6μm
条線密度；23-25/10μm
特徴；殻面は細長い楕円形で、殻中心付近の両殻縁が比較的広範囲に膨出
する。
殻端は小突起状で、その基部には殻を横切る構造が認められる。
これは擬隔壁と考えられる。
条線はおおむね緩い放散状に配列し、殻中心付近のみ平行に配列する。
軸域は狭く、殻中央をまっすぐに走る。
縦溝は殻中心側端部は幅に変化がないまま終わる。
中心域はやや狭い帯状で、殻縁に達する。
・採取地；北海道東部釧路川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
スタウロネイス属 03-02 (Stauroneis smithii Grunow)
殻長；22.5μm
殻幅；5.2μm
特徴；殻面は幅の広い線形で殻中心付近の殻縁が弱く膨出し、殻端は小突起
状に引っ張り出され、小突起状の殻端の殻中心側には殻を横切る構造が認
められる。
これらは殻内側の殻端から伸びた擬隔壁の先端と考えられる。
条線は光学顕微鏡下では観察できなかった。
軸域はやや狭く、殻中央をまっすぐに走り、殻中心付近では徐々に幅が広く
なり、殻を横切る帯状の中心域と合流する。
中心域の幅は殻縁に近づくにつれ狭くなる。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
スタウロネイス属03
Stauroneis smithii
スタウロネイス属 03-01 (Stauroneis smithii Grunow)
殻長；19.8μm
殻幅；5.2μm
特徴；殻面は楕円形で、殻中心付近の両殻縁が膨出する。
殻端は小突起状で、その基部には殻を横切る構造が認められる。
これは擬隔壁と考えられる。
条線は光学顕微鏡下では観察できなかった。
軸域は殻中央をまっすぐに走る。
縦溝は軸域内をまっすぐに走る。
中心域は狭い帯状で、殻縁に達し、その幅は殻縁に近づくにつれ狭くなる。
・採取地；大阪府北部(府民の森湖沼)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
参考文献；
・Krammer, K. and Lange-Bertalot, H., 1999. Susswasserflora von Mitteleuropa,
Bacillariophyceae1.
Spektrum AKADEMISCHER VERLAG.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・田中正明, 2002. 日本淡水産動植物プランクトン図鑑, 名古屋大学出版会.
製作者：NaCl & Au
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) スタウロネイス科(Stauroneidaceae)
スタウロネイス属(Stauroneis) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面の両殻縁は3回波打つ。
・小突起状の殻端の基部には擬隔壁が存在する。
・軸域は狭く、中心域は帯状である。
この分類群はKrammer＆Lange-Bertalot(1999)と田中(2002)のStauroneis smithiiと特徴が一致します。
これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部・埼玉県西部）、湖沼（大阪府山間部））で認められました。
