Since 2005/9 Copyright 2017 ねこのしっぽラボ
ゴンフォネマ属 06-01
(Gomphonema gracile Ehrenberg var. gracile)
殻長；29.1μm
殻幅；5.5μm
条線密度；12-16/10μm
特徴；殻面は細長い披針形である。
両殻端はやや嘴形である。
条線は殻中心付近では放散状、殻端付近では平行に配列する。
条線密度は殻中心では比較的粗く、殻端では比較的細かい。
軸域はやや狭い。
縦溝は外裂溝と内裂溝の位置がずれ、殻中心側端部は小さな孔を作って
終わる。
中心域は狭く、長軸方向の中央に存在し、片側殻縁寄りには1個の孔（遊
離点）が認められる。
渡辺（2005）のGomphonema gracile 基本種と特徴が一致する。
・採取地；大阪府府民の森湖沼
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ゴンフォネマ属 06-02 (Gomphonema cf. gracile)
殻長；30.8μm
殻幅；6.3μm
条線密度；13-17/10μm
特徴；両殻端は楔形である。
条線はおおむね平行に配列し、殻中心付近のみ緩い放散状に配列する。
条線密度は殻端に近づくにつれ、細かくなる。
軸域はやや狭い。
縦溝は外裂溝と内裂溝の位置がずれる。
中心域は狭く、長軸方向の中央殻片側殻端に寄り、片側殻縁寄りには1個の孔（遊
離点）が認められる。
渡辺（2005）のGomphonema gracile 基本種とは中心域の位置が長軸方向中央
ではないこと以外は特徴が一致する。
渡辺（2005）のGomphonema affine の特徴と類似するが、条線密度がより細かい
点、殻形がやや小さい点が異なる。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
ゴンフォネマ属 06-04
(Gomphonema gracile Ehrenberg var. gracile)
殻長；75.3μm
殻幅；9.8μm
条線密度；12-14（殻端17.5）/10μm
特徴；条線はおおむね緩い放散状となり、殻端では比較的強い放散
状配列となる。
殻端に近づくにつれ、条線密度は細かくなる。
軸域はやや狭い。
縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部では孔を作って終
わる。
中心域は狭い横長で、長軸方向のおおむね中央に存在し、片側
殻縁寄りには1個の孔（遊離点）が認められる。
渡辺（2005）のGomphonema gracile 基本種と特徴が一致する。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) キンベラ目(Cymbellales) ゴンフォネマ科(Gomphonemataceae)
ゴンフォネマ属(Gomphonema)G. gracileを掲載します。この種は以下の特徴を持ちます。
・殻面は上下非対称の細長い披針形である。
・殻端部は楔形、または嘴形である。
・中心域は長軸方向の中央に位置する。
これらの分類群は淡水域（河川（埼玉県西部）、湖沼（大阪府山間部））で見られます。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
ゴンフォネマ属 06-03
(Gomphonema gracile Ehrenberg var. gracile)
殻長；44.7μm
殻幅；10.1μm
条線密度；15-18.5/10μm
特徴；条線は殻を通して緩い放散状となり、殻端に近づくにつれ、条
線密度は細かくなる。
軸域は狭い。
縦溝は殻中心側端部は向かい合って終わる。
中心域は狭く、長軸方向のおおむね中央に存在し、片側殻縁寄り
には1個の孔（遊離点）が認められる。
渡辺（2005）のGomphonema gracile 基本種と特徴が一致する。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ゴンフォネマ属06
Gomphonema gracile
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
