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セラフォラ属 01-01 (Sellaphora sp.)
殻長；27.1μm
殻幅；8.4μm
条線密度；21.5-23/10μm
特徴；殻面は細長い線状の楕円形である。
条線は殻中心付近の5本程度の間隔がやや広い。
条線は殻末端には認められない（550a）。
軸域は畝状に隆起し、殻中央をまっすぐに走り、殻端に達して末端で
広がるように見える（550b）。
軸域両脇には狭い溝が軸域に沿って走る（550a）。
縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側では同方向にゆるく
曲がり殻蓋へと続く。
中心域は円形で、畝状に隆起した軸域の両脇に広がる。
以上の特徴は渡辺(2005)のNavicula bacillumと特徴が類似する点があ
るが、条線密度が明らかに異なる。
・採取地；京都府南部木津川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) セラフォラ科(Sellaphoraceae)
セラフォラ属(Sellaphora) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は楕円形、殻端と殻縁は丸みを帯びる。
・条線は殻を通して放散状に配列し、殻端には認められない。
・軸域は畝状に隆起し、中心域は畝状の軸の両脇にあり、円形である。
これらの特徴はRound et.al.(1990)のSellaphora属と特徴が一致し、さらに渡辺(2005)のNavicula
bacillum (Syn. Sellaphora bacillum)と類似する点が多く見られます。
これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部・埼玉県西部荒川・京都府南部）で認められました。
セラフォラ属 01-03 (Sellaphora sp.)
殻長；32.3μm
殻幅；8.8μm
条線密度；20-21.5/10μm
特徴；殻面は細長い楕円形である。
条線は殻を通して弱い放散状に配列し、その密度はおおむね一定である。
軸域は畝状に隆起するが、殻中心付近では隆起しないように見える。
軸域は殻中央をまっすぐに走り、殻端に達して末端で広がるように見える。
軸域両脇には狭い溝が存在し、軸域に沿って走り、殻端に行くに従い明瞭と
なる。
縦溝は殻中心側端部は孔を作り、同方向に若干頭をもたげて終わる。
殻端側では殻端近くで孔を作る。
中心域は広い円形である。
・採取地；北海道東部釧路川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
タイプ2
・中心域は円形で広い。
・縦溝の殻中心側端部間はやや広い。
・殻中心付近の畝状軸域の両脇の溝は明瞭でない。
タイプ1
・中心域は縦長の楕円形または円形で、中心を走る畝状の軸域との境界が明瞭である。
・殻中心付近の畝状軸域の両脇の狭い溝は明瞭である。
・中心付近の数本の条線の間隔は比較的広い。
セラフォラ属01
Sellaphora sp.
セラフォラ属 01-02 (Sellaphora sp.)
殻長；31.6μm
殻幅；9.0μm
条線密度；19.5-24.5/10μm
特徴；殻面は太い線形で、両殻縁はほぼ平行である。
条線は殻中心付近の数本程度の間隔がやや広い。
軸域は畝状に隆起し、殻中央をまっすぐに走り、殻端に達して末端で広が
るように見える。
軸域両脇には狭い溝が軸域に沿って走る。
縦溝は殻中心側端部は孔を作り、同方向に若干頭をもたげて終わる。
殻端側では殻端近くで孔を作るように見える。
中心域は縦長の楕円形で、畝状に隆起した軸域の両脇に広がる。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
