キンボプレウラ属 F04-01 (Cymbopleura sp.)
殻長；145.7μm
殻幅；36.3μm
条線密度；背側 7-13/10μm 腹側 8-13.5/10μm
胞紋密度；背側 11.5-19.5/10μm 腹側 13-20/10μm
特徴；殻面は披針形で弱い背腹性を持ち、背側殻縁は普通に膨出し、腹側殻縁は弱く膨出する。
殻端は尖らずにほぼ平坦になるか、弱く引っ張り出される。
条線は胞紋列を伴い、殻を通して放散状に配列する。
条線密度・胞紋密度ともに殻端に近づくにつれ細かくなる。
軸域は広く笹の葉状、左右非対称で殻幅の1/3程度である。
中心域は軸域が若干広がる程度で明瞭ではない。
縦溝は軸域のほぼ中央を若干蛇行しながら走り、中心側端部は孔を作る。
縦溝の殻端の殻外側観は銃剣状に曲がり、焦点深度によっては二股に分かれているように見える(1224f矢印)。
縦溝の殻端側端部の殻内側観は孔を伴う瘤状突起が認められる(1224d)。
殻内側観の殻端には殻縁から伸びる偽隔壁のような構造が見られる(1224d)。
・採取地；群馬県南部(泥炭層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×500(1224b・c)、×1000(1224d・f)
・スケールバーは白抜き線は50μm、黒線は10μm
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バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) キンベラ目(Cymbellales) キンベラ科(Cymbellaceae)
キンボプレウラ属(Cymbopleura) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・大型で、殻面は披針形でわずかに背腹性を持ち、背側殻縁は普通に膨出し、腹側殻縁は弱く膨出する。
・殻端は尖らずにほとんど平坦か弱く引っ張り出される。
・条線は胞紋列を伴い、殻を通して放散状に配列する。
・軸域は幅広く、中心域は背側腹側ともに軸域よりも広がることで認識できる。
・縦溝は殻中央かわずかに腹側寄りを走り、外裂溝は3度弱く波打つ。
・縦溝殻中心側端部は孔を作り、殻端端部は1度腹側に曲がった後に殻端に向かって走る銃剣状となる。
・縦溝の殻端側端部は焦点深度によっては二股に分かれ、2本の孔の間に端部結節が存在する。
この分類群は、群馬県南部の泥炭層から産出しました。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
キンボプレウラ属04
Cymbopleura sp.
ページ作成および更新情報
作成日：2020.02.11
最終更新：2020.02.11 New
