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エンキオネマ属 03-02 (Encyonema sp.)
殻長；44.0μm
殻幅；10.4μm
条線密度；腹側 9-11.5/10μm 背側 9-9.5/10μm
特徴；殻面は半月形で、腹側殻縁の殻中心付近はごくわずかに膨出し、殻端は
引っ張り出される。
条線は背側はおおむね平行に配列し、殻中心のみ弱い放散状となる。
腹側で条線はおおむね平行に配列する。
軸域はやや狭く、中心域は無い。
縦溝は腹側殻縁近くを直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭をもたげて終わ
り、殻端側では背側殻縁に達する直前に腹側に曲がり背側殻縁に沿って走る。
渡辺（2005）のEncyonema elginenseとはこの標本が軸域の広さがやや狭い
点、腹側の条線密度が粗い点で異なる。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) キンベラ目(Cymbellales) キンベラ科(Cymbellaceae)
エンキオネマ属(Encyonema)のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・エンキオネマ属の中では大型で、殻面は背側殻縁は弧状に曲がり、腹側殻縁はほぼ直線状の
三日月形である。
・条線密度が粗い。
・条線間隔が比較的広い。
これらの分類群は淡水域（河川（埼玉県西部））で認められました。
ページ作成および更新情報
作成日：2017.09.30
最終更新：2017.09.30
エンキオネマ属03
Encyonema sp.
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
エンキオネマ属 03-01 (Encyonema sp.(elginense?))
殻長；40.3μm
殻幅；10.0μm
条線密度；腹側 9-9.5（殻端11）/10μm 背側 9.5/10μm
胞紋密度；24-25.5/10μm
特徴；殻面は半月形で、腹側殻縁の殻中心付近はごくわずかに膨出する。
条線は背側はほぼ平行、腹側は殻中心から殻端に行くに従い、弱い放散状、
収れん状へと移行し、殻末端では再び放散状となる。
条線は胞紋列を伴う。
軸域は狭く、中心域は無い。
縦溝は腹側殻縁近くを直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭をもたげて
終わり、殻端側では背側殻縁に達する直前に腹側に曲がり背側殻縁に沿っ
て走る。
渡辺（2005）のEncyonema elginenseと軸域の広さが異なる以外の点は特
徴が一致する。
・採取地；埼玉県西部荒川
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
