エンキオネマ属01

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珪藻綱
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バシラリア亜綱
　リレラ目
　　リレラ科
　　・リレラ属(Lyrella)
　マストグロイア目
　　マストグロイア科
　　・マストグロイア属
　　・アネウマスツス属
　キンベラ目
　　ロイコスフェニア科
　　・ロイコスフェニア属
　　・カンピロピキシス属
　　・ゴンフォセプタツム属
　　ロイコスフェニア科不明分類群
　　キンベラ科
　　・プラコネイス属
　　・キンベラ属
　　　珪藻統合01(C.lanceolata)
　　　02(C.aspera)
　　　03(C.proxima?)
　　　04(C. cymbiformis?)
　　　05(C.hustedtii)
　　　06(Cymbella sp.)
　　　珪藻統合07(C.tumida)
　　　珪藻統合08(C.turgidula)
　　　11(C. neoleptoceros)
　　・キンボプレウラ属
　　　01(C. inaequalis)
　　　02(C. cuspidata)
　　　03(C. naviculiformis)
　　　珪藻統合04(Cymbopleura sp.)
　　・エンキオネマ属
　　　珪藻統合01(E.minitum)
　　　珪藻統合02(E.silesiacum)
　　　03(E. elginense?)
　　　04(E.caespitosum)
　　　05(E.prostatum)
　　ゴンフォネマ科
　　・ゴンフォネマ属
　　・ゴンフォネイス属
　　・レイメリア属
　キンベラ目不明分類群
　アクナンテス目
　　アクナンテス科
　　・アクナンテス属
　　・グリビクツィア属
　　アクナンシディウム科
　　・アクナンシディウム属
　　ココネイス科
　　・ココネイス属
　アクナンテス目不明分類群
　ナビクラ目
　　ベルケレヤ科
　　・パルリべルス属
　　カビヌラ科
　　・カビヌラ属
　　ディアデスミス科
　　・ルチコラ属
　　アンフィプレウラ科
　　・アンフィプレウラ属
　　・フルスツリア属
　　ネイディウム科
　　・ネイディウム属
　　セラフォラ科
　　・セラフォラ属
　　ピヌラリア科
　　・ピヌラリア属
　　・カロネイス属
　　・ディアトメラ属
　　ディプロネイス科
　　・ディプロネイス属
　　ナビクラ科
　　・ナビクラ属
　　・トラキネイス属
　　・セミナビス属
　　・ハスレア属
　　・ゲイスレリア属
　　・ヒポドンタ属
　　プレウロシグマ科
　　・プレウロシグマ属
　　・ジャイロシグマ属
　　プレウロシグマ科不明分類群
　　プラジオトロピス科
　　・プラジオトロピス属
　　スタウロネイス科
　　・スタウロネイス属
　　・クラティクラ属
　ナビクラ目不明分類群
　タラシオフィサ目
　　カテヌラ科
　　・アンフォラ属
　バシラリア目
　　バシラリア科
　　・バシラリア属
　　・ハンチア属(Hantzschia)
　　・プサモディクチオン属
　　・トリブリオネラ属
　　・ニッチア属
　　・シュードニッチア属
　　バシラリア科不明分類群
　ロパロディア目
　　ロパロディア科
　　・エピセミア属
　　・ロパロディア属(Rhopalodia)
　スリレラ目
　　スリレラ科
　　・エントモネイス属
　　・ペトロディクチオン属
　　・プラジオディスクス属
　　・スリレラ属
　　・カンピロディスクス属
　　・キマトプレウラ属
バシラリア亜綱不明分類群
　　　01
　　　02
　　　03
　　　04
　　　05

　タラシオシラ亜綱
　コシノディスクス亜綱
　ビドゥルフィア亜綱
　リソデスミウム亜綱
　キマトシラ亜綱
　リゾソレニア亜綱
　キートケロス亜綱
　フラジラリア亜綱
　ユーノティア亜綱
　珪藻綱不明分類群

　化石珪藻及び珪藻に
　　　　　関する専門用語

　エンキオネマ属 01-02
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；21.2μm
　殻幅；7.5μm
　条線密度；腹側 12.5-16.5/10μm　背側 14-16/10μm
　特徴；殻面は背側殻縁は強く弧状に曲がり、腹側殻縁は直線状である。
　　殻末端は丸みを帯びる。
　　条線は腹側の殻中心付近の半分以上と背側は殻中心付近は放散状、それ以外の場所は
　　平行に配列し、条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は非常に狭い。
　　縦溝は殻中央よりやや腹側殻縁寄りを直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭をもたげて
　　終わり、殻端側では背側殻縁に達した後に殻縁に沿って腹側に曲がる。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　エンキオネマ属 F01-02
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；24.5μm
　殻幅；6.5μm
　条線密度；背側 12-15/10μm　腹側 10.5-16.5/10μm
　特徴；殻面は、腹側殻縁は直線状で、背側は膨出する細長い半月形で、殻
　　端は弱く引っ張り出され、末端丸まる。
　　条線は背側・腹側共におおむね平行に配列し、条線密度は殻端に行くに従
　　い細かくなる。
　　軸域は狭く、中心域は認められない。
　　縦溝は腹側殻縁近くを直線状に走り、殻中心側端部は背側に弱く頭をもた
　　げて終わり、殻端側では腹側に曲がる。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　エンキオネマ属 01-04
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；26.0m
　殻幅；8.7μm
　条線密度；腹側 11.5-15/10μm　背側 13-13.5/10μm
　特徴；殻面は、背側殻縁は弧状、腹側殻縁はほぼ直線状で殻中心は若干膨出する。
　　殻末端は丸みを帯びる。
　　条線は背側ではおおむね放散状、殻端のみ平行に配列し、腹側では殻中心付近は放散
　　状、殻端付近は平行に配列する。条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は非常に狭い。
　　縦溝は腹側殻縁から殻幅の1/3程度の位置を直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭を
　　もたげて終わり、殻端側では背側殻縁に達した後に殻縁に沿って腹側に曲がる。
　・採取地；和歌山県北部紀ノ川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　エンキオネマ属 01-03
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；23.0μm
　殻幅；8.2μm
　条線密度；腹側 11.5-14.5/10μm　背側 14-16/10μm
　特徴；殻面は、背側殻縁は弧状、腹側殻縁はほぼ直線状のやや細長い半月型で、殻末
　　端は丸みを帯びる。
　　条線は背側はほぼ緩い放散状に配列し、腹側は殻中心から殻端に向かって平行→
　　放散状→収れん状へと移行する。条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は非常に狭い。
　　縦溝は腹側殻縁から殻幅の1/3程度の位置を直線状に走り、殻中心側端部は背側に
　　頭をもたげて終わり、殻端側では背側殻縁に達した後に殻縁に沿って腹側に曲がる。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) キンベラ目(Cymbellales) キンベラ科(Cymbellaceae)
　エンキオネマ属(Encyonema) E. minutumを掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・小型で、殻面は背腹性を持ち、背側殻縁は弧状に曲がり、腹側殻縁はほぼ直線状の三日月形で、殻端は
　　楔形である。
　・殻中心には遊離点は無い。
　・縦溝は殻中心側端部は背側に頭をもたげて終わり、殻端では腹側に曲がる。
　この分類群は渡辺（2005）のEncyonema minutumと特徴が一致します。
　これらの分類群は、現生標本は淡水域（河川（北海道東部・埼玉県西部・和歌山県北部））で、化石標本は
　泥炭層で認められました。

　エンキオネマ属 F01-01
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；18.0μm
　殻幅；7.8μm
　条線密度；背側 14-16.5/10μm　腹側 12-14.5/10μm
　特徴；殻面は、腹側殻縁は直線状で殻中心ではわずかに膨出し、背側は強く
　　膨出する半月形である。殻端は丸まる。
　　条線は背側では平行配列で殻中心付近のみ弱い放散状、腹側では弱い放散
　　状に配列し、殻端付近で平行配列となる。
　　軸域は狭く、中心域は認められない。
　　縦溝は腹側殻縁近くを直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭をもたげて
　　終わり、殻端側では背側殻縁に達した後に殻縁に沿って腹側に曲がる。
　・採取地；群馬県南部1(泥炭層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　エンキオネマ属 01-01
　(Encyonema minutum (Halse ex Rabenhorst) D. G. Mann)

　殻長；16.0μm
　殻幅；6.0μm
　条線密度；腹側 11.5-13/10μm　背側 13.5-14.5/10μm
　特徴；殻面は、腹側殻縁は直線状、背側は強く膨出する半月形で、殻端はわずかに
　　引っ張り出され、末端は丸まる。
　　条線は背側は放散状、腹側は殻中心では放散状、殻端付近では平行に配列する。
　　条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は非常に狭い。
　　縦溝は腹側殻縁近くを直線状に走り、殻中心側端部は背側に頭をもたげて終わり、
　　殻端側では背側殻縁に達した後に殻縁に沿って腹側に曲がる。
　・採取地；和歌山県北部紀ノ川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm