バシラリア科不明分類群01

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) バシラリア目(Bacillariales) バシラリア科(Bacillariaceae)
　のうち、属レベルで同定できなかった分類群のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・非常に大型で、殻面は丸みを帯びた披針形または細長い楕円形で、殻端は非常に細長く線状
　　に突出する。　
　・縦溝は片側殻縁に沿って走り、縦溝をまたぐように周縁肋が配列する。
　この分類群の特徴は、山路(1979)のNitzschia longissimaと特徴が酷似する一方で、Tomas（1997）
　のCylindrotheca closteriumとも類似します。このサイトではバシラリア科の一種として掲載します。
　この分類群は海域（太平洋（茨城県北部）、日本海（山口県北部）、瀬戸内海（和歌山県北部））
　で見られました。

　バシラリア科不明分類群 01-01　(Bacillariaceae)
　（個別のページはありません）
　殻長；224.2μm
　殻幅；8.7μm
　周縁肋密度；8-9/10μm
　特徴；殻面は紡錘形で、全長の3/4程度は線状の先端部である。
　　周縁肋は片側殻縁に存在し、短い。
　・採取地；和歌山県北部和歌浦湾（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×500　
　・スケールバーは白抜き線は50μm

　バシラリア科不明分類群 01-02　(Bacillariaceae)
　（個別のページはありません）
　殻長；305.7μm
　殻幅；10.8μm
　周縁肋密度；5-9/10μm
　特徴；殻面は丸みを帯びた披針形で、殻端は線状に長く突出する。
　　周縁肋は殻中心の披針形の部分では片側殻縁に存在するが（1706c）、殻端の線状部では殻幅
　　全体に広がっているように見える（1706b・d）。
　　1706dは殻がねじれて帯面を向いている。
　・採取地；茨城県北部会瀬港（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；上の写真は×500、下3枚は×1000　
　・スケールバーは白抜き線は50μm、黒実線は10μm

　バシラリア科不明分類群 01-03　(Bacillariaceae)
　（個別のページはありません）
　殻長；141.6μm
　殻幅；8.1μm
　周縁肋密度；5-9/10μm
　特徴；殻面は細長い紡錘形で、殻端は線状に長く突出する。
　　殻末端は若干幅が広がる。
　　周縁肋は片側殻縁に存在する。
　　下側の殻縁はねじれて殻帯面を向いているため、両殻端は形状が異なるように
　　見える。
　・採取地；山口県北部深川湾（日本海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア科不明分類群 01-04　(Bacillariaceae)
　（個別のページはありません）
　殻長；362.7μm
　殻幅；11.1μm
　周縁肋密度；6-8.5/10μm
　特徴；殻面は丸みを帯びた披針形で、殻端は線状に長く突出する
　　（1527a）。
　　周縁肋は殻中央より片側殻縁に寄った位置に認められる（1527c）。
　　殻表面には線状の構造が認められる（1527c）。
　　右下の写真は殻がねじれて帯面を向いている。
　・採取地；茨城居県北部会瀬港（太平洋）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；左の写真は×500、右2枚は×1000　
　・スケールバーは白抜き線は50μm、黒実線は10μm