ナビクラ属04

　ナビクラ属 04-02　(Navicula cryptotenella Lange-Bertalot)

　殻長；20.9μm
　殻幅；6.9μm
　条線密度；13-13.5/10μm
　特徴；条線は殻中心付近では放散状に配列し、殻端付近では平行、収れん状へと
　　移行する。
　　条線密度は殻を通して本とんど変化しない。
　　軸域はやや狭く、畝状に隆起する。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作り、同方向にやや頭を
　　もたげて終わる。
　　中心域はやや狭く、殻縁側は長短交互に配列する条線に囲まれる。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 04-03　(Navicula cryptotenella Lange-Bertalot)

　殻長；21.6μm
　殻幅；6.7μm
　条線密度；14-15/10μm
　特徴；条線は殻中心付近では放散状に配列し、殻端付近では平行に配列し、
　　末端でごくわずかに収れん状となる。
　　条線密度は殻端付近で若干細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起する。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端
　　側は同方向にフック状に曲がり殻蓋へと続く。
　　中心域はやや狭い円形で、殻縁側は長短交互に配列する条線に囲まれる。
　・採取地；和歌山県北部紀ノ川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 04-04　(Navicula cryptotenella Lange-Bertalot)

　殻長；25.4μm
　殻幅；6.5μm
　条線密度；13.5-15.5/10μm
　特徴；条線は殻中心付近では放散状に配列し、殻端付近では平行に配列し、
　　末端でごくわずかに収れん状となる。
　　条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起する。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域は狭く、歪な円形で、殻縁側は比較的短い条線に囲まれる。
　・採取地；京都府南部木津川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
　ナビクラ属(Navicula) N. cryptotenellaを掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は丸みを帯びた披針形で、殻端は楔形である。
　・条線は放散状で、殻端付近で平行、収れん状に移行する。
　・中心域は狭い。
　これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部・京都府南部・和歌山県北部））で認められました。

　ナビクラ属 04-01　(Navicula cryptotenella Lange-Bertalot)

　殻長；19.0μm
　殻幅；5.4μm
　条線密度；15-16.5/10μm
　特徴；条線は殻中心から殻端にかけて放散状、平行、収れん状へと移行する。
　　軸域は狭く、畝状に隆起する。
　　縦溝は殻中央をまっすぐに走り、殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域は小さく、軸域よりわずかに幅が広がることで認識できる。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm