ナビクラ属17

　ナビクラ属 17-01　(Navicula cf. yuraensis)

　殻長；21.8μm
　殻幅；6.5μm
　条線密度；13.5/10μm
　特徴；条線は殻中心付近で緩い放散状に配列し、殻端付近では緩い収れん
　　状に配列する。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に
　　曲がる。
　　渡辺（2005）のNavicula yuraensisと類似するが、この標本は殻長が短い。
　・採取地；茨城県中部涸沼（汽水）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 17-03　(Navicula yuraensis Negoro＆Gotoh)

　殻長；27.2μm
　殻幅；7.5μm
　条線密度；13-14.5/10μm
　特徴；条線は殻中心付近で緩い放散状に配列し、殻端付近では緩い収れん状に配列する。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作り同方向に頭をもたげて終わり、殻端側は同方向にフック
　　状に曲がり、殻蓋へと続く。
　　渡辺（2005）のNavicula yuraensisと特徴がほとんど一致する。
　・採取地；和歌山県北部紀ノ川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
　ナビクラ属(Navicula) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は丸みを帯びた披針形で、殻端は楔形である。
　・条線は緩い放散状配列で、殻端では平行または緩い収れん状に配列する。
　・中心域は非常に狭い。
　これらの分類群は淡水域（河川（和歌山県北部））、汽水域（湖沼（茨城県中部））、
　海岸域（瀬戸内海（兵庫県南部））で認められました。

　ナビクラ属 17-04　(Navicula yuraensis Negoro＆Gotoh)

　殻長；34.8μm
　殻幅；6.5μm
　条線密度；10-12.5/10μm
　特徴；殻面は披針形である。
　　条線は殻中心付近で緩い放散状に配列し、殻端付近ではほとんど平行に配列する。
　　条線密度は殻端で細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に曲がり、
　　殻蓋へと続く。
　　中心域はやや狭く、歪な円形である。
　　渡辺（2005）のNavicula yuraensisと特徴がほとんど一致する。
　・採取地；兵庫県南部大蔵海岸（瀬戸内海）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 17-02　(Navicula cf. yuraensis)

　殻長；18.6-19.1μm
　殻幅；6.1-6.8μm
　殻高；2.8μm
　条線密度；13-14/10μm
　特徴；条線は殻中心付近で緩い放散状に配列し、殻端付近
　　では緩い収れん状に配列する。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同じ
　　方向にフック状に曲がる。
　　渡辺（2005）のNavicula yuraensisと類似するが、この標本
　　は殻長が短い。
　・採取地；茨城県中部涸沼（汽水）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm