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バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
ナビクラ属(Navicula) のうち、主に以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は披針形、殻端は鋭く尖る。
・条線はおおむね放散状で、殻中心付近はより強い、殻端はより弱い放散状となる。
・条線は縦長の短い線状の胞紋からなる胞紋列を1列伴う。
・縦溝は狭い畝状の軸域を走り、殻中心側端部は孔を作り同方向に頭をもたげ、殻端側端部は
孔を作り、これらの孔と殻末端との間には粒状の殻肥厚部が存在する。
・中心域は多かれ少なかれ存在する。
この分類群は湖成層(北海道東)から化石として産出しました。
ページ作成および更新情報
作成日：2020.04.18
最終更新：2020.04.18 New
ナビクラ属 F26-01 (Navicula cf. cocentrica)
殻長；56.6μm
殻幅；11.7μm
条線密度；8.5-9.5/10μm
胞紋密度；21.5-23.5/10μm
特徴； 殻面は披針形で殻端は鋭く尖る。
条線は殻を通して放散状で、殻中心はより強い、殻端はより弱い放散状となる。
条線は縦長の短い線状の胞紋からなる胞紋列を1列伴う。
縦溝は殻中央長軸方向に伸びる畝状の軸域を走り、殻中心側端部は孔を作り同方向に
頭をもたげて終わり、殻端側端部は孔を作る。
中心域はやや縦長の歪な円形である。
渡辺(2005)のNavicula concentricaと特徴がおおむね一致するが、この標本はN.
concentricaのように中心域が狭くはない点で異なる。
・採取地；北海道東部2(湖成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ナビクラ属 F26-02 (Navicula cf. cocentrica)
殻長；62.8μm
殻幅；10.9μm
条線密度；8.5-9.5/10μm
胞紋密度；21-23/10μm
特徴； 殻面は披針形で殻端は鋭く尖る。
条線は殻を通して放散状で、殻端はより弱い放散状となる。
条線は縦長の短い線状の胞紋からなる胞紋列を1列伴う。
縦溝は殻中央長軸方向に伸びる畝状の軸域を走り、殻中心側端
部は孔を作り同方向に頭をもたげて終わり、殻端側端部は孔を作
り、これらの孔と殻末端との間には粒状の殻肥厚部が存在する。
中心域は比較的広いひし形である。
渡辺(2005)のNavicula concentricaと特徴がおおむね一致するが、
N. concentricaは中心域が狭いのに対してこの標本は比較的広い
点で異なる。
・採取地；北海道東部2(湖成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.
製作者：NaCl & Au
ナビクラ属26
Navicula cf. concentrica
