ナビクラ属14

　ナビクラ属 14-02　(Navicula rostellata Kutzing)

　殻長；36.0μm
　殻幅；9.0μm
　条線密度；13-14.5/10μm
　特徴；殻端はやや太い嘴形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近では平行、収れん状へと移行する。
　　放散状配列する条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端付近で若干細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って同方向に頭をもたげて終わり、殻端側は同方向に
　　フック状に曲がり、殻蓋へと続く。
　　中心域はやや狭い円形である。
　・採取地；和歌山県北部紀ノ川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 14-03　(Navicula rostellata Kutzing)

　殻長；39.0μm
　殻幅；9.2μm
　条線密度；13-14/10μm
　特徴；殻端はやや太い嘴形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近では平行、収れん状へと移行する。
　　放散状配列する条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端付近で若干細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は同方向に若干曲がり、末端は孔を作って終わり、殻端
　　側は同方向にフック状に曲がり、殻蓋へと続く。
　　中心域はやや狭い円形である。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 14-01　(Navicula rostellata Kutzing)

　殻長；33.1μm
　殻幅；8.6μm
　条線密度；12.5-14/10μm
　特徴；殻端はやや太い嘴形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端に行くに従い平行、収れん状へと移行する。
　　放散状配列する条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端付近で若干細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は同方向に曲がって末端は孔を作り、殻端側は同方向に
　　フック状に曲がり、殻蓋へと続く。
　　中心域はやや狭い円形である。
　・採取地；京都府南部木津川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
　ナビクラ属(Navicula)N. rostellata を掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は細長い楕円形で、殻端は嘴形である。
　・縦溝は殻中心側端部は同方向に若干曲がって終わる。
　・中心域は円形で狭い。
　この分類群は、渡辺(2005)のNavicula rostellataと特徴が一致します。
　これらの分類群は淡水域（河川（埼玉県西部・京都府南部・和歌山県北部））で認められました。