ナビクラ属08

　ナビクラ属 08-04　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；53.8μm
　殻幅；9.8μm
　条線密度；12.5-14.5/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形、殻端の形は嘴形で末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近で平行、収れん状へと移行する。
　　条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側では同方向
　　にフック状に曲がり殻蓋へと続く。
　　中心域は円形でやや広い。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 08-05
　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；55.7μm
　殻幅；9.7μm
　条線密度；10.5-12.5/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形、殻端の形は嘴形で末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近で平行、収れん状へと移行する。
　　条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側では同方向にフック状に
　　曲がり殻蓋へと続く。
　　中心域は円形でやや広い。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 08-06　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；63.9μm
　殻幅；9.6μm
　条線密度；10.5-12.5/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形、殻端の形は嘴形で末端は丸みを帯びる。
　　条線は殻中心から殻中心と殻端の中間付近までが放散状に、それより殻端側では
　　収れん状に配列する。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走り、殻中心付近でやや幅が広がる。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側では同方向にフック状に曲がり
　　殻蓋へと続く。
　　中心域はやや歪な円形である。
　・採取地；北海道東部釧路川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
　ナビクラ属(Navicula) N. lanceolataを掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は細長い披針形で、殻端はやや嘴形である。
　・条線は放散状で、殻端付近で平行、収れん状に移行する。
　・中心域は円形でやや広い。
　この分類群は渡辺(2005)のNavicula lanceolataと特徴が一致します。
　これらの分類群は淡水域（河川（北海道東部））と海岸域（茨城県北部（太平洋））で認め
　られました。＊ただし、海岸域の標本は淡水からの流入の可能性があります。

　ナビクラ属 08-01　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；44.2μm
　殻幅；10.2μm
　条線密度；10.5-12.5/10μm
　特徴；殻端の形は楔形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近で収れん状に配列する。
　　条線密度は殻端付近でやや細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に
　　曲がる、殻蓋へと続く。
　　中心域はほとんど円形である。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　　＊淡水域からの流入の可能性有。
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 08-02　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；46.0μm
　殻幅；9.5μm
　条線密度；11-12/10μm
　特徴；殻端の形は楔形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近で収れん状に配列する。
　　条線密度は殻端付近でやや細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に
　　曲がる、殻蓋へと続く。
　　中心域はやや横長の円形である。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　　＊淡水域からの流入の可能性有。
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 08-03　(Navicula lanceolata (Agardh) Ehrenberg)

　殻長；49.3μm
　殻幅；10.5μm
　条線密度；10.5-12/10μm
　特徴；殻端の形は楔形で、末端は丸みを帯びる。
　　条線は放散状に配列し、殻端付近で収れん状に配列する。
　　条線密度は殻端付近でやや細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域はややの横長の円形である。
　・採取地；茨城県北部平磯（太平洋）
　　＊淡水域からの流入の可能性有。
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm