ナビクラ属11

　ナビクラ属 11-04　(Navicula radiosa Kutzing var.radiosa)

　殻長；79.2μm
　殻幅；11.0μm
　条線密度；9.5-13/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形である。
　　条線は殻中心から殻端に行くに従い、放散状、平行、収れん状に移
　　行し、特に殻中心付近では比較的強く放散状に配列する。
　　殻中心付近の条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端に行くに従い、徐々に細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わる。
　　中心域は菱形である。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 11-03　(Navicula radiosa Kutzing var.radiosa)

　殻長；77.0μm
　殻幅；10.9μm
　条線密度；10.5-14/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形である。
　　条線は殻中心から殻端に行くに従い、放散状、平行、収れん状に移行し、特に
　　殻中心付近では比較的強く放散状に配列する。
　　殻中心付近の条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端に行くに従い細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に曲がり、
　　殻蓋へと続く。
　　中心域は左右非対称の菱形である。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　バシラリア亜綱(Bacillariophycidae) ナビクラ目(Naviculales) ナビクラ科(Naviculaceae)
　ナビクラ属(Navicula) N. radiosa を掲載します。この種は主に以下の特徴を持ちます。
　・殻面は披針形である。
　・条線は殻中心から殻端に行くに従い、放散状、平行、収れん状へと移行する。
　・中心域は左右非対称の菱形である。
　この分類群は渡辺(2005)のNavicula radiosaと特徴が一致します。
　これらの分類群は淡水域（河川（埼玉県西部））で認められました。

　ナビクラ属 11-01　(Navicula radiosa Kutzing var.radiosa)

　殻長；68.4μm
　殻幅；10.9μm
　条線密度；9.5-12/10μm
　特徴；条線は殻中心付近で比較的強く放散状に配列し、殻端に行くに従い平行、収れん状
　　へと移行する。
　　殻中心付近の条線は軸域近くで殻中心に向って曲がる傾向にある。
　　条線密度は殻端に行くに従い徐々に細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に曲がり、殻蓋へ
　　続く。
　　中心域は左右非対称の菱形である。
　　これらの特徴は渡辺(2005)のNavicula radiosa基本種と一致する。
　　また、同文献のN. radiosafallaxとも類似するが、殻幅と条線密度が異なる。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

　ナビクラ属 11-02　(Navicula radiosa Kutzing var.radiosa)

　殻長；70.7μm
　殻幅；10.4μm
　条線密度；10-13/10μm
　特徴；殻面は細長い披針形である。
　　条線は殻中心から殻中心と殻端の中間付近まで放散状に配列し、特に殻中心付近では
　　比較的強く放散状に配列する。
　　条線密度は殻端付近で細かくなる。
　　軸域は狭く、畝状に隆起し、殻中央を真直ぐに走る。
　　縦溝は殻中心側端部は孔を作って終わり、殻端側は同方向にフック状に曲がり、殻蓋へ
　　と続く。
　　中心域は左右非対称の菱形である。
　・採取地；埼玉県西部荒川
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm