ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_7a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雌。
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_6a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雌。
2mm
7a
2mm
6a
2mm
5a
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_5a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
体長：8.2mm
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雌。
第3胸脚の前節と腕節はほぼ同じ長さ。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は6本。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は8本、中央部の剛毛数は7本。
尾節板の棘の本数は6本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
2mm
4a
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_4a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
体長：8.2mm
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雌。
第3胸脚の前節と腕節はほぼ同じ長さ。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は8本。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は9本、中央部の剛毛数は6本。
尾節板の棘の本数は6本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_3a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
体長：8.3mm
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。未成熟な雄。
第2胸脚（咬脚）は掌縁部に突出は1個。
第3胸脚の前節と腕節はほぼ同じ長さ。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は8本。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は8本、中央部の剛毛数は6本？。
尾節板の棘の本数は6本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
2mm
3a
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_2a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
体長：9.2mm
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雄。
第2胸脚（咬脚）は掌縁部に2個の突出がある。
第2咬脚前節下縁に剛毛を欠くことからP. joiは除外される。
第3胸脚の前節と腕節はほぼ同じ長さ。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は10本。
P. pacificaは3本、P. parapacificaは7本とされているので
P. parapacificaにより近い（P. joiは13本）。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は12本、中央部の剛毛数は7本。
P. pacificaが9本と6本、P. parapacificaは9本と5本であり、
どちらとも判別しがたい。P. joiは11本と7本で最も近い。
尾節板の棘の本数は7本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
この特徴はP. pacificaに類似する。
P. joiは頭部側に2本の棘が隣接して配置され、合計本数は8本
P. parapacificaは頭部側に3本の棘が隣接して配置され、合計本数は10本。
尾節板の形態を重視しP. pacificaと同定した。
2mm
2a
ヒメハマトビムシ（Platorchestia pacifica）男鹿産_1a
採取：秋田県男鹿市 男鹿半島 （2018年8月）
体長：8.9mm
特徴：男鹿半島南岸の鵜ノ崎海岸で採取した。雄。
第1触角の柄部は3節、鞭部6節。
第2触角の柄部は3節、鞭部は13または14節。
第2胸脚（咬脚）は掌縁部に2個の突出がある。
第2咬脚前節下縁に剛毛を欠くことからP. joiは除外される。
第3胸脚の前節と腕節はほぼ同じ長さ。
第6胸脚の基節板後葉の前縁と下縁は直角に交わる（角は丸い）。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は9本。
P. pacificaは3本、P. parapacificaは7本とされているので
P. parapacificaにより近い（P. joiは13本）。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は10～11本、中央部の剛毛数は6本。
P. pacificaが9本と6本、P. parapacificaは9本と5本であり、
どちらとも判別しがたい。P. joiは11本と7本で最も近い。
尾節板の棘の本数は7本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
この特徴はP. pacificaに類似する。
P. joiは頭部側に2本の棘が隣接して配置され、合計本数は8本
P. parapacificaは頭部側に3本の棘が隣接して配置され、合計本数は10本。
尾節板の形態を重視しP. pacificaと同定した。
2mm
顎脚
1a
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参考文献：原色検索 日本海岸動物図鑑[II] 西村三郎 編著 保育社、1995年、p190．
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日本海岸動物図鑑[II]（1995）では雄の第2咬脚の掌部に2個の突出部があるハマトビムシ科の種をニホンヒメハマトビムシ
（Platorchestia platensis）としています。しかしながら、その後の研究により台湾からP. pacifica、韓国からP. parapacifica
が記載され、先行研究でニホンヒメハマトビムシ（P. platensis）とされていた種が、P. joiでありことが判明、和名の
ニホンヒメハマトビムシに対応する種がP. joiであるとされるなど和名と学名を巡って変遷がありました。結局のところ、
P. platensisは日本を含むアジアには分布せず、形状の良く似たP. joi、P. pacifica、P. parapacificaの3種が存在するという
ことになっています。ここでは秋田県の男鹿半島で採取したP. pacificaと思われる個体群を記載します。
第2咬脚に棘がないのでP. joiではない事は確かです。
第2腹肢に関してはP. parapacificaが近いですが、尾節板の形状はP. pacificaに特徴が一致します。
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