ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）千葉・神奈川タイプの画像

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　このページで記載している種はモクズヨコエビ科のミサキモクズ、Protohyale (Boreohyale) misakiensis (Hiwatari 2003)の可能性が高いです。
　(1) 下縁に突出部がなく、掌縁と後縁の境界が不明瞭な第1胸脚(咬脚)、第1胸脚(咬脚)の後縁は緩やかに波打つ、
　(2) 第1～第4底節板に歯状突起がない、(3)第1尾肢の柄部末端に長い棘がある、などの特徴は(Hiwatari, 2003)の記載に類似します。
　近縁のProtohyale(Boreohyale) triangulata(Hiwatari, 2003) とは第1胸脚(咬脚)の形状が異なるように見えます。
　ここではProtohyale (Boreohyale) misakiensis　千葉・神奈川タイプとして記載します。フサトゲモクズ（Protohyale (Protohyale) affinis）
　にも似ています。第1咬脚や底節板などの細かな解剖を行っていないので他種と混同している可能性があります。同一種と思われる個体群は
　茨城県ひたちなか市（平磯）、千葉県横須賀市（三浦半島観音崎）、千葉県鴨川市（房総半島）、秋田県男鹿市（男鹿半島）、
　新潟県糸魚川市で採取しています。茨城県産の赤色個体（ミサキモクズ茨城タイプ2）と、新潟県糸魚川市の個体（ミサキモクズ新潟タイプ2）
　は第1胸脚（咬脚）の前節が長方形で細長く、Holotypeに良く似ています。底節板も含め最も詳細に解剖しているのは男鹿半島産の個体です。
　黄色～茶色の個体が多いですが、茨城の一部個体群、横須賀の個体群は赤色です。
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　参考文献：東京湾のヨコエビガイドブック、小川洋氏、東邦大学理学部．
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　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_7a
　採取：千葉県鴨川市房総半島（2015年3月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：7.1mm
　特徴：フサトゲモクズ（Protohyale affinis）と思われる。
　　　　　雌の個体と思われる。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_6b
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：焦点位置を変えて撮影した画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_6a
　採取：千葉県鴨川市房総半島（2015年3月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：5.1mm
　第1触覚：1.0mm
　第2触覚：2.1mm
　特徴：雌の個体と思われる。
　　　　　尾肢に特徴があるようなので、
　　　　　次回は尾肢を分離して観察したい。

1mm

500μm

ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）の画像

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_4c
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：側面に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_4b
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：触角に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_4a
　採取：神奈川県横須賀市観音崎（2013年7月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：4.7mm
　第1触覚：0.9mm
　第2触覚：1.8mm
　特徴：卵を持っていることから、成体の雌と思われる。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_3c
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：触角に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_3b
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：側面に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_3a
　採取：神奈川県横須賀市観音崎（2013年7月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：4.1mm
　第1触覚：0.9mm
　第2触覚：1.9mm
　特徴：黄緑色の個体。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2f
　撮影倍率：x5（実体顕微鏡）
　特徴：上から見た画像。
　　　　　第1触角の拡大像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2e
　撮影倍率：x2（実体顕微鏡）
　特徴：上から見た画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2d
　撮影倍率：x3（実体顕微鏡）
　特徴：側面の模様に焦点を合わせた画像。
　　　　　模様は実体顕微鏡のほうが分かりやすい。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2c
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：側面の模様に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2b
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：眼と第1咬脚、第2咬脚に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_2a
　採取：神奈川県横須賀市観音崎（2013年7月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：5.9mm
　第1触覚：1.3mm
　第2触覚：2.5mm
　特徴：第2咬脚が大きい。
　　　　　胸脚が歩脚状に発達している。
　　　　　側面に特徴的な模様がある。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_1b
　撮影倍率：x2（実体顕微鏡）
　特徴：上から観察した画像。
　　　　　胸脚が歩脚状に発達している。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_1a
　採取：神奈川県横須賀市観音崎（2013年7月）
　撮影倍率：x2（実体顕微鏡）
　体長：6.4mm
　第1触覚：1.8mm
　第2触覚：2.8mm
　特徴：第2咬脚が大きい。胸脚が歩脚状に発達している。
　　　　　側面に特徴的な模様がある。
　　
　追記：採取地点はミサキモクズのタイプ地域であるが、
　　　　　第1胸脚や底節板などの解剖を行っていないので、
　　　　　フサトゲモクズ（Protohyale (Protohyale) affinis）や
　　　　　他のモクズヨコエビ科と混同している可能性がある。

1mm

500μm

2mm

1mm

2mm

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_5d
　撮影倍率：x40（実体顕微鏡）
　特徴：実体顕微鏡のほうが色が分かりやすい。
　　　　　実際は黄色より、緑色に近い。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_5c
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：側面の模様に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_5b
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　特徴：触角に焦点を合わせた画像。

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　千葉・神奈川タイプ_5a
　採取：神奈川県横須賀市観音崎（2013年7月）
　撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
　体長：4.9mm
　第1触覚：0.9mm
　第2触覚：1.8mm
　特徴：黄緑色の個体。
　　　　　第2咬脚が大きい。

1mm