ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）新潟タイプ2-2の画像集

　ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
　　　新潟タイプ2-2_1a～c
　採取：新潟県糸魚川市能生（2017年5月）
　体長：5.6mm
　特徴：雄個体。
　　　　　第1胸脚の前節は長方形で掌縁と後縁は滑らかに接し、
　　　　　境界がはっきりしない。この形状はミサキモクズ
　　　　　（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）Holotypeの
　　　　　イラストに似ている。
　　　　　ミサキモクズ新潟タイプ1よりも第1咬脚前節が細長く、
　　　　　ミサキモクズ新潟タイプ2とは体表面の模様が異なるため、
　　　　　茨城タイプ2-2として別ページに記載することにした。
　　　　　ミサキモクズ新潟タイプ2とは大きさが異なるので、
　　　　　成長過程を見ているのかもしれない。
　　　　　底節板の詳細観察を行っていなため
　　　　　底節板の歯状突起の有無を確認できていない。
　　　　　第1尾肢柄節末端の棘は鋭く、柄節の長軸と平行に伸びる。

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　このページで記載している種はモクズヨコエビ科のミサキモクズ、Protohyale (Boreohyale) misakiensis (Hiwatari 2003)の可能性が高いです。
　(1) 下縁に突出部がなく、掌縁と後縁の境界が不明瞭な第1胸脚(咬脚)、第1胸脚(咬脚)の後縁は緩やかに波打つ、
　(2) 第1～第4底節板に歯状突起がない、(3)第1尾肢の柄部末端に長い棘がある、などの特徴は(Hiwatari, 2003)の記載に類似します。
　近縁のProtohyale(Boreohyale) triangulata(Hiwatari, 2003) とは第1胸脚(咬脚)の形状が異なるように見えます。
　ここではProtohyale (Boreohyale) misakiensis　新潟タイプ2-2として記載します。ここでの個体はフサトゲモクズ（Protohyale (Protohyale) affinis）にも
　似ています。このページの個体は第1～第4底節板の詳細な解剖を行っていないので他種と混同しているかもしれません。同一種と思われる個体群は
　茨城県ひたちなか市（平磯）、千葉県横須賀市（三浦半島観音崎）、千葉県鴨川市（房総半島）、秋田県男鹿市（男鹿半島）、
　新潟県糸魚川市で採取しています。茨城県産の赤色個体（ミサキモクズ茨城タイプ2）と、新潟県糸魚川市の個体（ミサキモクズ新潟タイプ2）
　は第1胸脚（咬脚）の前節が長方形で細長く、Holotypeに良く似ています。底節板も含め最も詳細に解剖しているのは男鹿半島産の個体です。
　黄色～茶色の個体が多いですが、茨城の一部個体群、横須賀の個体群は赤色です。
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